“コスメ番長”改め“クール番長”吉田優利 3勝目絶好機も「優勝までの過程を大事に」
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。首位から出た吉田優利(エプソン)は、4バーディー、2ボギーの70で通算10アンダーとし、首位に1打差2位で最終日を迎える。決してショットの調子は万全ではないが、パットは好調。外してもネガティブにならない思考で、淡々とツアー3勝目を狙う。首位には、通算11アンダーの青木瀬令奈(フリー)が立っている。
資生堂レディス第3日
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。首位から出た吉田優利(エプソン)は、4バーディー、2ボギーの70で通算10アンダーとし、首位に1打差2位で最終日を迎える。決してショットの調子は万全ではないが、パットは好調。外してもネガティブにならない思考で、淡々とツアー3勝目を狙う。首位には、通算11アンダーの青木瀬令奈(フリー)が立っている。
最終18番パー4。吉田はピン奥7メートルのバーディーパットを入れ、ニコリと微笑んだ。同じ最終組の小野祐夢、大出瑞月がスコアを崩す中、淡々とプレーを続けて70でフィニッシュ。会見でも冷静にラウンドを振り返った。
「普通に予選ラウンドと同じような感じで回れました。(通算で)2桁アンダーで終われたってことは、最低限いいプレーできている証拠だと思いますし、最後のバーディーは明日につながるといいなと思っています」
決して調子は良くなかった。4番パー4では、第1打を左に大きく曲げてボギーを先行した。だが、続く5番パー3で第1打をピン左50センチにつけてバーディー。ミスを引きずらず切り替える強さと、プラス思考をスコアメークにつなげた。
「今日もいいパットを続けられていたんじゃないかなと思います。2メートルぐらいのバーディーパットも外していますけど、自分の思ったところに打って外しているので、見た目に惑わされて外すよりも、そっちの方がいい。ネガティブにとらえられずにいたことが最後のバーディーにつながったんじゃないかと思っています」
22歳にしてこの落ち着き。最終日に向けても、「いいところにいるからいいプレーをしなきゃとか、そういうのもないです」と前置きし、「優勝はしたいですけど、そこまでの過程というか、そういう部分も大事にしたいなって思っているので、結果の前に目の前の一打に集中できるようなプレーをしたいなと思います」と言った。美意識が高く「コスメ番長」とも呼ばれるが、頭の中はクール。続く炎天下で吉田は涼しく、賢くプレーしそうだ。
(THE ANSWER編集部)