世陸リレー、サニブラウンが「2走」 土江ディレクター明言「一番彼を生かす走順」
オレゴン世界陸上(日本時間16日開幕)に出場する男子短距離の日本代表が2日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。4×100メートルリレーと4×400メートルリレーのメンバーが参加。練習後に選手、コーチ陣が会見した。
世界陸上男子短距離が公開練習
オレゴン世界陸上(日本時間16日開幕)に出場する男子短距離の日本代表が2日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。4×100メートルリレーと4×400メートルリレーのメンバーが参加。練習後に選手、コーチ陣が会見した。
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3大会連続メダル獲得に挑む男子4×100メートルリレー。この日は100メートルで世陸に出場するサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が不在の中、坂井隆一郎(大阪ガス)、小池祐貴、上山紘輝(ともに住友電工)、柳田大輝(東洋大)、鈴木涼太(スズキ)の5人が練習に臨んだ。本格的なバトンパスの練習はしなかったが、軽めに走りながら受け渡しを確認。各自スタート練習などで汗を流した。
土江寛裕ディレクターは会見でチームの印象をこう説明した。
「若い選手中心で、かつ小池選手、サニブラウン選手と経験を積んだ選手もいる。経験値のある選手と若い選手の融合したバランスのいいチーム。選手たちはモチベーションを高めていると思う。とても明るいムードで試合に備えていると思う」
気になる走順については、「ヘッドコーチにオーダーを含めて任せています」としながら、サニブラウンについてのみ「2走を考えています」と明言。「ハキームが中心選手になるので、ハキームをどう使うか。一番彼を生かす走順だと思います」と明かした。ミーティングにリモート参加したサニブラウンにも、走順は伝えたという。
山縣亮太(セイコー)、桐生祥秀(日本生命)、多田修平(住友電工)らこれまで日の丸を背負った選手たちは、代表入りしなかった。スタートが武器の坂井が第1走者の有力候補とされている。
フレッシュなメンバーになり、土江氏は「もちろん、リレー侍のいつもの選手がいて、彼らが組んだら簡単に完成する部分もあるけど、彼らも休みが必要。その選手たちがいたことで、これまで次の世代の選手が出てこられなかった。経験できるチャンス。(24年)パリ五輪前の世界陸上はパリ五輪に向けたシミュレーション。そうなると、今年しかチャレンジはできない」と話した。
今回は7月1日から3日間の合宿。東京五輪は母国開催で金メダルを狙える位置だったことから、土江氏は「リレーに注力した」と説明。しかし、今大会からは「しっかり個人で戦えるように軸足を戻そうということになった。そこにもう一度立ち戻る」と過去の日本代表の方針に戻すという。
そのため、残りの合同練習は現地のみになるが、柳田は東京五輪補欠、坂井、鈴木は世界リレーの代表だったため、日本のお家芸であるバトンパスのノウハウは掴んでいるという。土江氏は「早速昨日やりましたが、日本のバトンパスをやって、最初からスムーズにできている印象。短期間で作れそうだと思います」と語った。
(THE ANSWER編集部)