酷暑36.1℃開幕の女子ゴルフ 炎天下の4時間超競技に「倒れそう」、かき氷も200杯完売
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディスが30日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で開幕した。朝から会場付近の気温は30度を超え、午後2時36分には最高気温36.1度を記録(気象庁アメダス横浜)。原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は、「ずっとサウナに入っているような感じでした」と暑さを表現した。それでもゴルフ好きの観客2544人が集結。出店の中で唯一、かき氷を販売していた店では、「200杯が売り切れました」と酷暑から来る現象を証言した。
資生堂レディス初日、ハンバーガー店でかき氷バカ売れ
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディスが30日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で開幕した。朝から会場付近の気温は30度を超え、午後2時36分には最高気温36.1度を記録(気象庁アメダス横浜)。原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は、「ずっとサウナに入っているような感じでした」と暑さを表現した。それでもゴルフ好きの観客2544人が集結。出店の中で唯一、かき氷を販売していた店では、「200杯が売り切れました」と酷暑から来る現象を証言した。
酷暑の中、ギャラリーは熱心に選手のプレーを見つめ、拍手、声援を送った。だが、特定の組についた人の数は少なく、グリーン周りなどの日陰で観戦。木陰で休みながら、水分補給する人たちの姿も多くあった。
人が集まっていた場所が、もう1つあった。クラブハウスの右横に位置した出店「長崎角煮バーガー」だ。この暑さでハンバーガーが売れるのか……と思いきや、ギャラリーが求めていたのは1杯600円のかき氷。営業終了後、店主の男性は「かき氷200杯を出して完売しました。たまたま、(出店の中で)うちだけがかき氷を販売していたので……。明日は他の店でも売ると聞いています」と明かした。
大会メディア事務局によると、ボランティアを含むスタッフ数人が体調を崩している様子があったため、休憩室で一時的に休ませるなどの対処がなされたという。選手の棄権者は、森田遥と濱田茉優の2人。森田は「背筋痛」で、濱田は「体調不良」を理由にしている。
他の選手たちも、酷暑の中での4時間を超えるラウンドに苦闘していた。稲見萌寧は「氷のうや飲み物にたくさん氷を入れてきましたが、途中で全部溶けました。なので、最後残り3ホールはいつ倒れてもおかしくなかったです」。午後スタートの原は「もう、ずっとサウナの中にいる感じでした」と表現した。暑さ対策で氷のう、冷やしたタオルなどを用意していたというが、汗を大量にかいたことで日焼け止めが落ちてしまったという。
「なので今、すっごく頬っぺたが痛いです。赤くなっていますか?」
酷暑でも美白をキープしている西村優菜は「ずっと日傘をさして、いつも通りに日焼け止めを塗り、ハーフでも塗り直しました。使っているのは、資生堂さんのアネッサです(笑)」と語り、「目が日焼けすると肌にも影響すると聞いているので、サングラスをしていました」と細心のケアを説明した。
キャディー陣も、こまめに水分補給、補食する姿が見られた。重さ15キロ以上のゴルフバッグを運ぶなど、選手以上に過酷な仕事だが棄権者はなし。残り3日も万全を期し、選手たちをサポートしていく。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)