32歳になった“元天才少女”金田久美子 11年ぶりVチャンス「以前はゴルフがつらかった」
女子ゴルフの国内ツアー「アース・モンダミンカップ」は25日、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で第3日が行われ、9位から出た金田久美子(スタンレー電気)は4バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーで単独2位に浮上。通算7アンダーで首位のささきしょうこ(日本触媒)と2打差で迎える最終日で2011年のフジサンケイレディス以来となるツアー2勝目を目指す。
国内ツアー「アース・モンダミンカップ」第3日
女子ゴルフの国内ツアー「アース・モンダミンカップ」は25日、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で第3日が行われ、9位から出た金田久美子(スタンレー電気)は4バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーで単独2位に浮上。通算7アンダーで首位のささきしょうこ(日本触媒)と2打差で迎える最終日で2011年のフジサンケイレディス以来となるツアー2勝目を目指す。
キンクミが一気に優勝争いに加わり、笑みがはじけた。
「60台で回れたので、大満足です!」
暑さ対策で白のシースルーウェアをまとった金田は、2番パー4で3日続けて幸先良くバーディー。3番パー4、9番パー3でもスコアを伸ばし、後半へ。12番では残り20ヤードから絶妙なショットコントロールでチップインバーディー。ギャラリーを沸かせた。
15番パー3で10メートルを3パットしてボギーとしたものの、前日に続く強い風で各選手がスコアメークに苦しむ中で69。「(風対策は)無理しないこと。ピンを狙いところでも無理せずに」と我慢のゴルフで2位に浮上した。
昨年はぎっくり腰を引きずり、思うようなスイングができず。オフは体のメンテナンスと体幹トレーニングでケア。「治ってはいないけど、去年に比べたらゴルフはできている。(成果は)出てます」と手応えを掴んでいる。
8歳で世界ジュニア選手権を制し、「天才少女」として騒がれた金田も32歳に。近年はシード権を喪失し、2020年から下部ツアーが主戦場になった。それでも、主催者推薦する今季はパナソニックレディースで9位など、上位に顔を出して復調の気配を漂わせる。
「2回連続QTも失敗して、スポンサー、お世話になっている方に推薦もしてもらって……試合に出られること当たり前じゃない。感謝の気持ちを持つことで前向きにゴルフができるようになった。以前はゴルフが本当につらかったけど、今はたまに楽しくなった」