堀奈津佳「68」で7年ぶりトップ10発進! 妹・琴音から刺激「腐らず練習する姿見て…」
国内女子ゴルフツアーのニチレイレディスが17日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6563ヤード、パー72)で開幕した。ツアー2勝の堀奈津佳(サニクリーン)は、5バーディー、1ボギーの68で4アンダー。首位に4打差の5位につけた。2013年に2勝を飾るも、15年シーズン途中から低迷しており、同年3月のTポイントレディス以来、約7年ぶりの初日トップ10発進となった。首位には8アンダーで佐藤心結(ニトリ)が立っている。
ニチレイレディス初日
国内女子ゴルフツアーのニチレイレディスが17日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6563ヤード、パー72)で開幕した。ツアー2勝の堀奈津佳(サニクリーン)は、5バーディー、1ボギーの68で4アンダー。首位に4打差の5位につけた。2013年に2勝を飾るも、15年シーズン途中から低迷しており、同年3月のTポイントレディス以来、約7年ぶりの初日トップ10発進となった。首位には8アンダーで佐藤心結(ニトリ)が立っている。
堀が「復活の兆し」を感じさせるプレーを見せた。インスタートで残り2ホールの8、9番は連続バーディー締め。今年3月の明治安田生命レディス第2日で記録した7年ぶりの60台「69」を1打上回ってホールアウトした。順位は5位。初日トップ10スタートも、15年3月のTポイントレディスで首位発進して以来。堀は手応えを口にした。
「アンダーパーで60台を出すことは目標でしたし、良かったです。バーディーを打てる機会が増えてきました。今日はティーショットが安定してきました」
29歳の堀は13年に2勝。優勝した2大会は計7ラウンドで全て60台をマークし、ツアーをけん引する新星と期待されていた。だが、ドライバーショットの不調から15年にシード権を喪失した。16、17、19年は賞金0円で、昨年の明治安田生命レディスで3年ぶりに予選通過して23位。その後は10戦連続予選落ちだったが、5月のブリヂストンレディスでは55位に入り、35万5500円を手にした。そして、この日の好発進につなげた。
トンネルに差し込んできた光。師事する井上透コーチから指導も受け、安定したフェードボールが打てるようになったが、何より妹の琴音の頑張りが刺激になっているという。
「妹も私と同じように悪い時期がありましたが、去年から優勝するようになりました。向き合って腐らずに練習をしていく妹の姿も側で見てきましたので、刺激になりましたし、『もしかしたら私も』と思えました」
一方で、堀は「調子は日替わりですから」とも言った。言葉通り、ラウンド中にショットが乱れることもある。だが、16番パー4は第2打でピンを狙わず、グリーン手前に刻む意識でショット。結果的に2オンはしたが、上りのパットを残して2パットでパーをセーブするなど、マネジメントが冴えている。
「グリーンが小さいので、状況に応じて乗せない勇気も必要だと感じています。そういう意識を最後まで持ってプレーしたいです」
目標は「予選通過」ではなく、少しでも上位でフィニッシュすること。残り2日、堀は持てる力を出し尽くし、真の復活につなげるつもりだ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)