新人・佐藤心結が自己新「64」単独首位 7連続予選落ちの苦悩「宮里藍さんに救われた」
宮里からの「魔法はないよ」で気分一新「やっと精神状態よくなった」
「藍さんの『魔法はないよ』という言葉が印象に残っています。藍さんにもそういう(スランプの)時期があったと伺いました。それで、気持ちがリラックスできました」
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
宮里は当日、ブリヂストン契約の若手プロたちと座談会を行い、佐藤はスランプの悩みを打ち明けていた。その際、宮里は「魔法はないよ。やっぱり、積み重ねしかない」と言い、自身が苦しみながらドライバーイップスを克服した経験談を明かしていた。
そして、佐藤はパー5で無理に2オンは狙わず、「第3打をスピンがかかる60~70ヤードを残す。苦手な20~30ヤードのアプローチは残さない」ことを徹底し、同大会の第2日に69をマークした。翌週のリゾートトラストレディス以降は、3試合連続で予選通過。この日の64へとつなげた。
「やっと精神状態も良くなりました。苦しい間もずっと側で支えてくれた母やファンの方々には、これから恩返しをしていきたいです」
前週の宮里藍サントリーレディスでは、最終プロテスト同期合格で同学年の尾関彩美悠が最終日最終組でプレーし、8位に入った。佐藤はライバルの尾関にLINEで「おめでとう」と祝福したそうで、「刺激になりましたし、また闘争心も湧いてきました」と思いを表現した。
残り2日。佐藤は「ここまで来たら優勝したい」と言った。持ち前のショット力、好調なパットを武器に、同期で一番乗りのツアー優勝を狙う。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)