39歳ドネアは引退すべきなのか 母国記者が意見、井上相手のKO負けは「あり得ること」
ボクシングのWBAスーパー&WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦で井上尚弥(大橋)と再戦を行った39歳のノニト・ドネア(フィリピン)。2回TKOで敗れたレジェンドの進退も注目されるが、母国紙の記者は「最高のクライマックスの始まりに過ぎない」と現役続行をプッシュしている。
井上尚弥との3団体統一戦で2回TKO負け
ボクシングのWBAスーパー&WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦で井上尚弥(大橋)と再戦を行った39歳のノニト・ドネア(フィリピン)。2回TKOで敗れたレジェンドの進退も注目されるが、母国紙の記者は「最高のクライマックスの始まりに過ぎない」と現役続行をプッシュしている。
井上と2年7か月ぶりの再戦で、ドネアは初回終了間際に右ストレートを浴びてダウン。続く2回も猛攻を受け、2回1分24秒でTKO負けを喫した。鋭い左フックを繰り出すシーンもあったが、大きなダメージを与えるには至らず。12ラウンドを戦った前回対戦とは一転、井上の圧倒的実力に早々に屈したことで、フィリピンのレジェンドの進退が海外メディアでも話題になっていた。
そんな中、地元紙「ザ・フィリピンスター」の公式サイト「フィルスター.com」は「ドネアは引退すべきなのかという疑問」との見出しで記事を掲載。ビル・ベラスコ記者の署名で「ナオヤ・イノウエにKOされたノニト・ドネアに対して、突然引退すべきだという声があがっている。これは妥当なのか?」と呼び掛けている。
ベラスコ記者は「筆者はそうは思わない」と現役続行をプッシュ。「イノウエは素晴らしいボクサーであり、KOというのは、彼の仕事ではあり得ることなのだ」とした。KOはボクシングにつきもので、井上相手なら尚更その危険は高い。結果だけを見て判断することに、同記者は否定的なようだ。
ドネアの今後については「もしかすると、これは1つのターニングポイントに分類され、彼のキャリアにおける最高のクライマックスの始まりにすぎないのだ。ドネアにはまだ闘志が残っている」と気持ちは折れていないとし、「ドネアはこれまで通り、自分の未来を自分で決めていくだろう」と周りに左右されず自分の意思で進退を決めるはずであると分析した。
(THE ANSWER編集部)