やり投げV2を飾った北口榛花 世陸代表内定はお預けで逆質問「選ばれますかね?」
7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が11日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子やり投げでは、66メートル00の日本記録を持つ24歳・北口榛花(JAL)が62メートル25をマーク。世界陸上の参加標準記録64メートル00の突破はならなかったが、2年連続3度目の優勝を飾った。
陸上・日本選手権
7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が11日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子やり投げでは、66メートル00の日本記録を持つ24歳・北口榛花(JAL)が62メートル25をマーク。世界陸上の参加標準記録64メートル00の突破はならなかったが、2年連続3度目の優勝を飾った。
雨の中、北口が力を発揮した。1投目は59メートル13、2投目は57メートル07とうまくいかず。それでも、3投目に62メートル25を投げ、そのまま優勝した。「前回(初優勝)の後は優勝を続けられなかったので、連覇できたことはよかった」と笑顔を見せたが、「3投目までに60メートル台を出せなかったのが悔しい。大会記録を狙っていた」とコメント。2019年大会に自身が出した63メートル68を超えられなかったことを悔やんだ。
やり投げ王国のチェコ人コーチに師事し、2019年10月に66メートル00で日本記録を更新。リオ五輪銀メダル相当の好記録だった。19年ドーハ世界陸上は予選60メートル84で13位。6センチ差で決勝に進めなかった。
昨夏の東京五輪は決勝に進んだが、左腹斜筋の肉離れで12位。今季は5月1日の木南記念は61メートル20で制すと、同8日のセイコーゴールデングランプリは63メートル93を投げ、2019年世界陸上女王&昨年東京五輪銅メダルのケルシー・バーバー(豪州)らを抑えて優勝した。
今大会での世界陸上内定はならなかったが、ワールドランキングで選ばれる可能性が高い。「選ばれますかね?」と報道陣に逆質問。「選ばれる前提ですが、ヨーロッパの方に世陸まで行かせていただいて、コーチとつくり上げていきたい」と、すぐに渡欧するという。チェコの大会に出た後、ダイヤモンド・リーグ(パリ)にも出場予定だ。
ハイレベルな大会だが、「コーチが出られると言っていただけなので確信はない」と苦笑い。「目指していた一つの試合で、世界でも8人くらいしか出られない。凄くワクワクしているし、日本選手権と同じ時期で心臓に負担がかかる(笑)。その中でもしっかり投げられれば」と意気込んだ。
(THE ANSWER編集部)