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110m障害の20歳新星・村竹ラシッド、予選で驚きの参加標準突破「ここで切れるとは…」

7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が11日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子110メートル障害予選では、20歳の村竹ラシッド(順大)が予選で13秒27(追い風0.5メートル)をマーク。世界陸上の参加標準記録13秒32を突破して代表入りに前進し、準決勝は13秒50(向かい風0.4メートル)で12日の決勝に進出した。順大の先輩で日本記録保持者の泉谷駿介(住友電工)も13秒29(向かい風0.2メートル)で決勝に駒を進めた。

日本選手権、男子110メートル障害予選で世界陸上の参加標準記録を突破した村竹ラシッド【写真:奥井隆史】
日本選手権、男子110メートル障害予選で世界陸上の参加標準記録を突破した村竹ラシッド【写真:奥井隆史】

陸上・日本選手権

 7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が11日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子110メートル障害予選では、20歳の村竹ラシッド(順大)が予選で13秒27(追い風0.5メートル)をマーク。世界陸上の参加標準記録13秒32を突破して代表入りに前進し、準決勝は13秒50(向かい風0.4メートル)で12日の決勝に進出した。順大の先輩で日本記録保持者の泉谷駿介(住友電工)も13秒29(向かい風0.2メートル)で決勝に駒を進めた。

 村竹は予選から自己ベストで参加標準記録を突破。決勝で3位以内に入れば世陸内定となる。トーゴ出身の父を持つ20歳の新星。「ここで標準が切れるとは思っていなかった。そこはひと安心。準決勝は予選と同じ流れでやろうと思っていました。いつでもベストが出る予感はしていた」と振り返った。

 5月8日のセイコーゴールデングランプリ(GGP)前から腰と脚に痛みを抱えていた。大会後は左大腿裏に特に痺れを感じ、関東インカレを棄権。「とにかく動かないようにしていた」と今大会の2週間前に動き始めた。1週間前にハードル練習を再開。「この日のために練習を積んできた。意地でも3位以内に入りたい」と内定を狙う。

 先輩の泉谷は村竹について「予選から13秒27って速いタイムなので、気合いが入って自分も頑張ろうと思いました」と刺激を受けた様子だ。3月の日本室内選手権60メートル障害で左足首を捻挫。4月の織田記念国際(広島)は予選を終えた後に決勝を棄権した。セイコーGGPは欠場し、回復に専念。この日は「コンディションは怪我があったと思えないくらい良い状態だった」と手応え。後輩との優勝争いとなる。

(THE ANSWER編集部)


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