カシメロ「バトラーと戦うチャンスを下さい」 WBO会長に懇願「勝てばイノウエに挑戦」
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が7日、さいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体王座統一に成功。4団体統一の偉業に王手をかけた。残るWBOのベルトはポール・バトラー(英国)が保持。規律違反により正規王座を剥奪された前WBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は「バトラーと戦うチャンスをください。もし自分が勝てばイノウエに挑戦する」と呼び掛けたという。母国メディアが報じている。
カシメロは5月にWBO王座を剥奪された
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が7日、さいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体王座統一に成功。4団体統一の偉業に王手をかけた。残るWBOのベルトはポール・バトラー(英国)が保持。規律違反により正規王座を剥奪された前WBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は「バトラーと戦うチャンスをください。もし自分が勝てばイノウエに挑戦する」と呼び掛けたという。母国メディアが報じている。
2019年以来のドネアとの再戦で、圧倒的な強さを見せた井上。バトラーとの4団体統一戦実現にも期待が集まる中、フィリピンの地元紙「セブ・デイリー・ニュース」は「カシメロはモンスターを退治できるのは自分しかいないと信じている」との見出しで記事を掲載している。現在は王座を持っておらず、度重なる試合中止など素行問題も頻発。井上と戦う土俵にすら上がっていないが、本人は意欲を示しているようだ。
記事では「(フェイスブックの)投稿で、カシメロはWBOのフランシスコ・バルカルセル会長に、バトラーの指名挑戦者になる機会を与えてくれるよう呼びかけた」と紹介。カシメロのフェイスブックには「WBOのフランシスコ・バルカルセル会長、WBO王者ポール・バトラーと戦うチャンスをください。もし自分が勝てばナオヤ・イノウエに挑戦する。素晴らしい試合をすると約束するよ」と記されていたことも伝えている。
カシメロは井上と2020年に試合を行う予定だったが、新型コロナ禍の影響で中止に。ドネアとも21年に拳を交える予定だったが、カシメロがドーピング検査拒否を示唆したことを引き金に、ドネアが試合をキャンセルした。今年4月にはバトラーとの5度目の防衛戦を行う予定が、規律違反により試合は中止。代替開催された暫定王座決定戦に勝利したバトラーが正規王者となり、カシメロは5月に王座を剥奪されていた。
(THE ANSWER編集部)