首位小祝さくらを追う19歳桑木志帆 3位から初Vへ「優勝を意識すると緊張するので…」
女子ゴルフの国内ツアー・リゾート トラストレディス第3日が28日、山梨・メイプルポイントGC(6580ヤード、パー72)で行われた。前日悪天候で第2ラウンド(R)を持ち越した59人からプレー。その後の第3Rは、5位で出た19歳の桑木志帆(岡山御津CC)が1イーグル、5バーディー、3ボギーの68で回り、通算11アンダーで3位に浮上した。単独首位の小祝さくら(ニトリ)とは5打差あるが、得意のパットを武器に背中を追う。
リゾートトラストレディス第3日
女子ゴルフの国内ツアー・リゾート トラストレディス第3日が28日、山梨・メイプルポイントGC(6580ヤード、パー72)で行われた。前日悪天候で第2ラウンド(R)を持ち越した59人からプレー。その後の第3Rは、5位で出た19歳の桑木志帆(岡山御津CC)が1イーグル、5バーディー、3ボギーの68で回り、通算11アンダーで3位に浮上した。単独首位の小祝さくら(ニトリ)とは5打差あるが、得意のパットを武器に背中を追う。
桑木はコースに向かう車の中から緊張していた。それが続いていた出だしの1番ティーグランド。「いつもは(観客に自分のショットを)見せつけてやろうと思うのですが、フェアウェーが狭いのもあって、『大丈夫かな』という思いになりました」。しかし、第1打はフェアウェーをとらえ、第2打はフォローの風に乗ってピン奥8メートルにオン。1パットでイーグルを奪い、緊張から解放された。
「あのパットは(同組の)菅沼(菜々)さんが似たようなラインで打っていたので、それを参考にして打ったら入りました。前は短い距離でも手が震えていたパットが、自信を持って打てるようになってきたことが大きいです」
桑木は高校時代、イップスにかかっている。ロングパットは順手、ショートパットはクロウとグリップを変えるなど、自身で試行錯誤しながら昨年6月のプロテストで一発合格を果たした。
「パット イズ マネー」を信念とし、今季からパット専門コーチの奥西桂耶氏をツアーに帯同。「ラインの可視化」をテーマにグリーンの読み方、安定したストロークのつくり方などを学び、4月のフジサンケイレディスクラシック以降は6試合連続予選通過を果たした。
初めての上位争い。首位の小祝とは5打差あり、桑木は「優勝を意識すると緊張するので、トップ10入りを目標にしたいです」と冷静だ。一方で「1つバーディーが来ると、どんどん来るのが私のゴルフ」とも話している。早い段階で波に乗れば、心の中に描く「プロテスト合格同期で一番乗りのツアー優勝」も見えてくる。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)