カナダ王者の24歳ナム・グエンが引退表明 羽生結弦らと「クリケット3兄弟」で人気に
フィギュアスケートのカナダ選手権を2度制したナム・グエンが競技からの引退を表明した。カナダスケート協会公式サイトが伝えている。
「感謝してもしきれない」と周囲に感謝、今後は指導者転身へ
フィギュアスケートのカナダ選手権を2度制したナム・グエンが競技からの引退を表明した。カナダスケート協会公式サイトが伝えている。
記事によると、決断を明かした24歳のグエンは「この競技の最高のレベルにおいてカナダを代表して出場することは光栄でした。キャリアの中で、スケート連盟が私とチームに対し与えてくれた信頼と機会に対して感謝してもしきれません」と述べ、「これらを通して学んだ多くの貴重な経験を次のステージで生かしていこうと思います」と語ったという。
また、カナダ・スケート連盟でハイパフォーマンス・ディレクターを務めるマイク・スリプチュク氏は「ナムはカナダのフィギュア界の発展において最高のお手本であり、あらゆるレベルで成功を収めてきました。我々はナムと彼の歩みを非常に誇りに思います。彼の今後の活躍を祈っています」とコメント。今後はカナダで次世代の育成にあたるという。
ベトナム人の両親を持ち、オタワで生まれたグエンはジュニア世界選手権を制するなど、早くから活躍。16歳だった14-15年シーズンからシニアに転向し、15年と19年のカナダ選手権優勝のほか、15年世界選手権5位など国際舞台でも活躍した。また、カナダ・クリケットクラブでブライアン・オーサー氏に師事し、同門のハビエル・フェルナンデス(スペイン)、羽生結弦とともに「クリケット3兄弟」の愛称で日本のファンにも人気の選手だった。
(THE ANSWER編集部)