「オフは大袈裟に」スイング改造 9季連続シードの33歳、菊地絵理香が光らせた調整力
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが13日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で開幕した。降雨によるコースコンディション不良のため約40分中断。ツアー通算4勝の33歳・菊地絵理香(フリー)は7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで鈴木愛、小祝さくら、仲宗根澄香と並ぶ首位発進を決めた。
ほけんの窓口レディース初日
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが13日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で開幕した。降雨によるコースコンディション不良のため約40分中断。ツアー通算4勝の33歳・菊地絵理香(フリー)は7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで鈴木愛、小祝さくら、仲宗根澄香と並ぶ首位発進を決めた。
スイング改造がハマってきた。菊地は3番パー4の第2打。「イメージ通りに飛んでいってくれた」と2メートル半につけてバーディーを奪った。5番まで3連続で伸ばし、7番でもバーディー。後半10番もグリーン奥から12ヤードのアプローチを入れて伸ばすと、11番は70センチにつけてバーディー。12番は4メートルを沈め、またも3連続だ。
「前半はショットで獲ったバーディー。つけて獲れたのは本当に久々ですね。いいスコアが出た要因かなと思います。雨は嫌だなと思うことが多いので、そういうふうに思わないように集中しました。気を付けたのはそこだけ。途中は雨が強くなったけど、集中していてあまり気にならなかった」
例年、春に好成績を収めてきたが、今季はここまで14位が最高。予選は通過するものの、上位に食い込めない試合が続いた。原因はオフのスイング改造。2012年の初シード獲得から9季連続でシードを守るベテランは現状に満足しない。クラブを立てる「アップライト」にし、さらなる向上を目指した。
「(新しいスイングを)いろんな状況でやってみないと判断できない。開幕から1か月くらいは気持ち悪くてもやろうと思っていました。それがどうしてもハマらなかったので、また変えようかなと。元通りには戻らないけど、去年と今年の間くらいのスイングにしました。ハマれば去年よりいいショットが打てると思います」
100ヤード以内のミスが増えたため、フラットなスイングに修正。好不調の波がようやく落ち着いてきた。「オフは大袈裟にやって、そのまま開幕を迎えました。それが今は収まってきたのかなと。練習でやらないと試合で変わらない。オフは思い切ってやりました」。開幕から2か月半、ハマるまでの“タイムラグ”も計算のうち。シーズンを通した活躍を見据え、豊富な経験を駆使した。
12日のプロアマ戦で「これだ」という会心のショットが見つかった。同じイメージで初日を回って好発進。「もう少し固めていければアイアンの感触もよくなっている。あまり満足していないですけど、いいショットも打てたので明日も続けたい」。昨年6月に新岡隆三郎キャディーと結婚後初優勝。オフには賞金で大きな冷蔵庫に買い換えた。ミセス2勝目まであと2日を戦い抜く。
(THE ANSWER編集部)