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「連戦で膝が凄く悪くて…」 痛みを乗り越えた21歳・壹岐あいこ、初出場で200m6位

陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が8日、東京・国立競技場にて有観客で行われ、女子200メートルで大会初出場の壹岐あいこ(立命大4年)は23秒95(向かい風0.1メートル)で6位だった。東京五輪4×100メートルリレー補欠の21歳。同種目で米国代表のリンナ・アービーが23秒09で優勝した。

セイコーゴールデングランプリ、女子200メートルで6位となった壹岐あいこ【写真:奥井隆史】
セイコーゴールデングランプリ、女子200メートルで6位となった壹岐あいこ【写真:奥井隆史】

陸上・セイコーGGP

 陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が8日、東京・国立競技場にて有観客で行われ、女子200メートルで大会初出場の壹岐あいこ(立命大4年)は23秒95(向かい風0.1メートル)で6位だった。東京五輪4×100メートルリレー補欠の21歳。同種目で米国代表のリンナ・アービーが23秒09で優勝した。

 国際大会でくらいついた。壹岐は大外9レーン。ストレートに入る前に内側の選手たちに先行されたが、粘りを見せて日本人3番手の6位でフィニッシュした。アービーら上位3選手は海外勢。壹岐は息を切らしながら国立で走れた喜びを明かした。

「この会場で走れるのはやっぱり大きい。ゴールデングランプリという限られた人しか出られない大会。会場にいるだけで緊張しました。(バックスタンドから生観戦した)東京五輪とは違って、中に入って実際に走るとなると、凄くドキドキしましたし、ワクワクしました。選手紹介でも凄く多くの人が応援して、拍手もしてくれたので凄く力になりました」

 2020年は関西インカレ200メートルで優勝し、100メートルでは日本インカレ2位に入った実績を持つ。昨年6月の日本選手権100メートルで2位に入り、200メートルは4位だった。しかし、昨夏から右膝痛を抱えている。冬場は接地の強さを意識したり、筋力アップを重点的にしたりしてきた。

 昨年優勝した今月1日の静岡国際で自己ベスト23秒62をマーク。「静岡は環境条件がよかった。その中で23秒6台は自信をもってもいい。秋シーズンとか、日本選手権でも出せれば本物かなと思います」と成長を実感した。曇りや気圧が低い日は右膝の痛みが増す。この日も「連戦で膝が凄く悪くて……。疲れすぎてダメかもしれないと思っていた」と不安があったが、コーチの助言で負担を掛けない走りを貫き、「今日は痛みなく走り切りました」と乗り越えた。

 7月にはオレゴン世界陸上が控える。6月の日本選手権は選考会だ。目標については「やっぱり日本選手権で優勝と言いたいけど……」とテーピングを巻いた右膝を気にしつつ、「優勝できるように1か月でもっていく。去年より絶対にいいパフォーマンスをして、世界選手権のリレーメンバーに食い込めるように、最低3位入賞はしたい」と誓った。

(THE ANSWER編集部)


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