山下美夢有、6打差独走でメジャー初V王手 3週連続予選落ちから救ってくれた父の言葉
苦しかった3週連続予選落ちを救ってくれた父の言葉
この状況については、「自分でもビックリしている」と言った。前週まで3週連続予選落ちで「苦しかった」からだ。救ってくれたのは、コーチとして会場入りしている父だった。
「この4週ぐらいはコースに来られなくて、いつもスイング動画を送って状態をチェックしてもらっていましたが、なかなか調子が戻ってきませんでした。でも、今週は会場に来てくれました。やっぱり、見て教えてくれると違います。『リズムを意識して、(トップで)間を置いて』と言われ、私も納得しました。そして、『焦らず、自分のペースでやればいいよ』とも言われました」
前週までは、同学年の西郷真央が出場7戦4勝と走っていた。ジュニア時代からのライバルが躍進する一方で自身の不甲斐なさを感じていたが、それも全て父が解消してくれた。
それでも、山下は「今日も緊張しながら回っていました」と言った。ラウンド途中、「お姉ちゃんのような人」と慕う青木に「一緒にハートをつくってください」とお願いし、カメラマンに向かってポーズを取る余裕を見せたが、内心は違っていた。そして、最終日についても「緊張すると思います」と言った。
「6打差はありますが、何が起こるか分かりません。また緊張しながら回ると思いますが、1打1打集中したいです」
昨季は首位からスタートして逆転負けの屈辱も味わってきた。だが、今回は父とコースマネジメントの打ち合わせもできている。心強いサポートを受ける山下は、最終日の「母の日」、両親への恩返しを込めて一打に集中する。
(THE ANSWER編集部)