田中希実、東京五輪入賞の1500mで国立凱旋「湧き上がる感動を味わいながら走りたい」
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が8日、東京・国立競技場で行われる。7日は会場で一部選手が会見。東京五輪8位入賞の快挙を果たした女子1500メートルに出場する田中希実(豊田自動織機)が、意気込みを語った。
8日セイコーGGPへ会見
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が8日、東京・国立競技場で行われる。7日は会場で一部選手が会見。東京五輪8位入賞の快挙を果たした女子1500メートルに出場する田中希実(豊田自動織機)が、意気込みを語った。
田中は国立競技場で行われた東京五輪1500メートルで日本新を連発し、決勝で日本人初の入賞。“凱旋レース”へ「明日は久しぶりに国立競技場で走れるので、タイムよりもレースを楽しめるようにすることを目標にしたい」と活躍を誓った。
今季は400メートルから1万メートルまで異例の間隔で多数のレースに出場してきた。5000メートルを走った4月29日の織田記念国際は15分23秒87で日本人トップの3位。5月1日の木南記念は右太ももの違和感で800メートルを欠場したが、3日の静岡国際は同種目2分3秒10で優勝した。
「右足の状態はまだ探り探りの状態。完全に良くなってはいないですけど、静岡国際のレースでも走れたので明日はいいスピード感で走りたい。トップスピードを出す練習はせずに足の調子を確認しながらやってきた。正確に調子を図れていないですけど、だからこそ、“生もの”のレースを楽しみたい。その中で自分がどう判断して、どうレースをつくれるか。会見の後にこれから練習するので、そこから組み上げていきたい」
7月にはオレゴン世界陸上を予定。選考会となる6月の日本選手権を前に海外遠征に向かう。自己ベストは出場選手中唯一の3分台となる3分59秒19。「私にとって国立競技場で有観客は初めての経験です。去年までは無観客。音楽でも盛り上がってはいたけど、歓声のある中で国立で走るのは、経験して初めてわかることがあると思います。明日、走ってみて湧き上がってくる感動、感情を味わいながら走りたい」と誓った。
(THE ANSWER編集部)