35歳上田桃子、悲願のメジャー初優勝は「バチバチ意識」「ドSなピン位置も攻めます」
女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が5日、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で開幕する。練習日の3日には、35歳の上田桃子(ZOZO)が会見。悲願のメジャー初優勝について「バチバチ意識しています」と表現し、「ドSなピン位置も攻めます」と宣言した。
5日から今季国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯
女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が5日、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で開幕する。練習日の3日には、35歳の上田桃子(ZOZO)が会見。悲願のメジャー初優勝について「バチバチ意識しています」と表現し、「ドSなピン位置も攻めます」と宣言した。
上田は「優勝」しか考えていない。会見の冒頭、自身が国内メジャー出場50試合目で勝てば、最も時間のかかったメジャー優勝者になることを伝えられると、「正直、そんなに頑張ったのかという思いと、そんなに出ていて、勝てていないのかという思いになりました」と返した。
「国内メジャー初優勝」は上田の悲願だ。ツアー17勝の実績はあるが、メジャーになるとチャンスを逃してきた。11年のワールドレディスサロンパス杯では、首位スタートの最終日に伸ばせず4位で終了。開催コースは今回と同じ茨城GC西Cだった。上田は懐かしそうに振り返った。
「18番ホールの第2打地点で母の姿が見えて、キャディーさんが『母の日のプレゼントで最後、決めようよ』とあおってくれました。それで私がピンそばにつけてバーディーを奪ったのを思い出します。負けたけど、母も喜んでくれました」
ただ、もう2位以下はいらない。今季は当初から「メジャーに向けて調整していく」と宣言。ドローヒッターでありながら、フェード打ちを習得したのもそのためだ。
「私はメジャー優勝をバチバチ意識しています。いろんなタイプの選手がいますが、私は目標に向かってまっすぐに行動してきた方が、納得できることが分かってきました。意識したから緊張するタイプではないですし、気持ちのまま意識したいです」
言葉通り、4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日では、「絶対に勝つ」と思いながら18ホールをプレーして逆転優勝。1番パー5では、左足下がりからの第2打でフェードを打ち、グリーン右奥に切られていたピンの上4メートルにつけてイーグルを奪った。その自信も踏まえて、上田は言った。
「今回も厳しいセッティングになると思いますが、ドSなピン位置ならそこを攻めていきたいです。優しくバーディーを取れそうなところに切られていたら、『ありがとうございます』と思いながら、取りに行きます」
今大会も最終日は「母の日」。上田は今度こそ、自分の全てを懸けて優勝杯をつかみ、母に見せるつもりだ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)