“笑顔の王者”拳四朗、前王者と再戦のV3戦で「すごい差をつけてKOで勝ちます」
フィリピン合宿ではサウスポー対策で150ラウンドのスパーリングを敢行
当初予定された4月から試合が1か月延期されたが、拳四朗は「準備期間が延びて、サウスポー対策もできて慣れてきた。前回の対戦は、きん差の勝利でしたけど、実力も自信もついた。すごい差をつけてKOで勝ちます。期間が延長されたデメリットは、ない」と以前はやり辛さを感じていたサウスポー対策をさらに進めた自信を示した。
3月上旬と4月下旬にフィリピン合宿を敢行。寺地会長によれば、当地ではサウスポー相手のスパーリングを合計150ラウンドほど行ったという。拳四朗は「1回目の合宿より、2回目の方がだいぶ良かった。重心を少しだけ後ろにしたら、相手のパンチが見えやすくなった」とヒットアンドアウェーを繰り返せる距離感をつかんだ手ごたえを明かした。公開した練習では、2ラウンドのスパーリングを行い、シャドーボクシングでは、細やかな前後のステップで距離を変え続けていた。
勝ち続けることで、知名度を高めていく。報道陣向けのフォトセッションでは、トレードマークの拳四朗スマイルで、リクエストに応えてダブルピース。勝てば「笑顔の王者」の印象は、さらに強まっていくはずだ。寺地会長は「(防衛)3回をクリアすれば、5回が見えてくる」と長期政権の樹立を視野に入れていた。難敵を返り討ちにし、さわやかな笑顔のリング上インタビューが再び見られるか、注目だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)