[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

23歳高橋彩華「自分自身に『逃げんじゃねぇ』って…」 涙で飾った黄金世代11人目のV

国内女子ゴルフのフジサンケイレディス(静岡・川奈ホテルGC富士、6447ヤード、パー71)最終日は24日、高橋彩華(東芝)が5バーディー、3ボギーの「69」で回り、通算12アンダーで初優勝を完全Vで飾った。前週の植竹希望に続く「黄金世代」の優勝で、世代11人目となる戴冠。これまで最終日最終組を9度経験していた23歳は涙を流した。

フジサンケイレディス、初優勝を飾り涙を流しながら喜ぶ高橋彩華【写真:Getty Images】
フジサンケイレディス、初優勝を飾り涙を流しながら喜ぶ高橋彩華【写真:Getty Images】

女子ゴルフ・フジサンケイレディス最終日

 国内女子ゴルフのフジサンケイレディス(静岡・川奈ホテルGC富士、6447ヤード、パー71)最終日は24日、高橋彩華(東芝)が5バーディー、3ボギーの「69」で回り、通算12アンダーで初優勝を完全Vで飾った。前週の植竹希望に続く「黄金世代」の優勝で、世代11人目となる戴冠。これまで最終日最終組を9度経験していた23歳は涙を流した。

 ウィニングパットを沈め、高橋の目から涙がこぼれた。

「本当にうれしいです。ずっと勝てなくて、苦しくて、やっと勝てたと思ったら、涙があふれてきた。両親の前で初優勝ができてうれしい。ずっと『諦めるな』と両親が言い続けてくれたので」

 白の優勝ジャケットを着た優勝会見で心境を明かした。

 雨が降るコンディションの中、1、2番で連続ボギー発進。「また勝てないのか……」と頭をよぎった。しかし、すぐに3、4番のバーディーで取り返した。一時は首位を明け渡したものの、勝負所の12、13、15番で立て続けにバーディーを奪取。混戦から抜け出し、終わってみれば初優勝を完全Vで飾った。

「オバケ」と表現するプレッシャーに打ち勝ったのは、3番パー4の第2打。150ヤードから6番アイアンで1メートルにつけた。

「オバケは1、2番で何回か出ました(笑)。あのセカンドショットで、逃げないでピンに打てたのは流れが変わった。自分自身に『逃げんじゃねぇ』と思って打った。そこから立て直せて、自分らしいゴルフがすぐに戻ってきてくれた」

 最終日最終組は過去9度経験し、昨シーズンはトップ3が6度。優勝目前と言われながら、初優勝が近くて遠かった。これまで渋野日向子、勝みなみ、原英莉花ら、同じ「黄金世代」が次々と優勝。前週でも植竹希望が世代10人目の初優勝を果たし、「後に続きたい」と刺激を受けていた。

「みんな上手で、どんどんみんなが勝って行って、私だけ置いて行かれる気がした。でも、それが刺激になっていたので。そのおかげで勝てたのかな」

 18番では先にホールアウトしていた同世代の大里桃子が待ち受け、涙を流して喜んでくれた。「私が(大里を)ずっと待っている立場だったので、待ってくれて、泣いてくれて……それもうれしかったです」と笑みをこぼした。

 優勝賞金については「お父さん、お母さんのほしいものを買ってあげたい」と言った孝行娘。今後の目標については「早めに2勝目を挙げること。私の中では(シーズンの)早めに初優勝できたので、賞金女王争いに参加できたらいい」と意気込んだ。

(THE ANSWER編集部)


W-ANS ACADEMY

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集