最大19点差を覆す神業ブザービーター Bリーグ秋田、劇的勝利の裏にあった1つのミス
残り5秒のミスから試合を決めるブザービーターへ
ここからの流れは、時間経過とともに紹介しよう。
・残り41秒=デイビス(秋田)、フリースロー(○×)/76-83
(秋田、ここからファールゲームを展開)
・残り32秒=ジョーダン・ヒース(川崎)、フリースロー(××)/76-83
・残り24秒=グリン→古川孝敏(秋田)、3ポイントシュート/79-83
・残り15秒=中山→デイビス(秋田)、3ポイントシュート/82-83
(デイビスのシュートが決まると、川崎ファンが大挙するとどろきアリーナは不穏なざわめきで満たされた)
・残り14秒=藤井祐眞(川崎)、フリースロー(○○)/82-85
・残り5秒=中山(秋田)、レイアップシュート/84-85
(前田HCはこの場面でスリーを指示したが、警戒した川崎にパスの出しどころを阻まれた中山は、自ら2点を決めるプレーを選択。試合後の会見で「あのシュートは僕のミスです」と苦笑していた)
・残り4.2秒=藤井(川崎)、フリースロー(×○)/84-86
秋田のスローインでリスタート。そして、冒頭で紹介した中山のブザービーターで激闘に終止符が打たれた。
この時の状況について、中山は「シューターにスリーを打たせたかったんですけど、ディフェンスがタイトでボールが出せなかったので、ボールを受けた時には『自分がやらなきゃ』という気持ちしかなかったです」とコメント。自分で犯したミスを自ら挽回した中山のこのシュートは、彼にとっては初めての、試合を決めるブザービーターとなった。