村田諒太「1R目が勝負になる」 VSゴロフキンへスパー公開、接近戦で強烈ボディー披露
ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)が28日、4月9日に控えるIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)に向け、都内の帝拳ジムで練習を公開した。3分×2ラウンドのスパーリングなどで約1時間半調整。接近戦から強烈な左ボディーを放つなど汗を流した。
村田諒太がスパー公開
ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)が28日、4月9日に控えるIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)に向け、都内の帝拳ジムで練習を公開した。3分×2ラウンドのスパーリングなどで約1時間半調整。接近戦から強烈な左ボディーを放つなど汗を流した。
ビッグマッチへ、村田が仕上げにかかった。これまで幾度もパートナーを務めてきた元メキシコミドル級王者アドリアン・ルナを相手に2ラウンドのスパーを披露。中間距離から果敢に前に出ると、強烈な左ボディーを何度もお見舞いした。近距離でワンツー、左右のフックなども入れて動きを確認。その後は8ラウンドのサンドバック打ちで大粒の汗を流した。
試合12日前とあり、疲労もたまってきた時期。調整段階としては「まあまあじゃないですかね。イメージとしては、しっかりプレッシャーをかけてボディーをもうちょっと打っていく」と振り返った。インファイトの中から、無駄のない動きでパンチを当てた場面が目立ったことについてこう明かした。
「ロングレンジで強みを出す相手なので、ロングレンジだけでは戦わない。僕もロングのパンチは得意なので、そこだけでは当たったもん勝ちみたいな試合になる。その辺りはしっかり練習してきた」
元3団体統一王者のゴロフキンは、ミドル級最多通算21度の防衛成功を誇る歴史的選手。サイズで上回る村田は、下がらせてボディーを打つことが鍵になる。武器のガードとフィジカルの強さを生かし、圧力をかけていくことを想定しているが、百戦錬磨のゴロフキンの対応力が気になるところだ。
「1ラウンド目が勝負になると思います。相手がプレッシャーを感じてくれるようなら展開としてはやりにくくない。逆にプレッシャーを感じさせられず、関係ないよって好き放題させられたらきつい。やっぱり1ラウンド目の流れが一番大事。思ったよりプレッシャーを掛けられるようになったら凄いチャンスがある。簡単にいなされたり、ジャブで入れなかったりしたらきついと思う。入りが一番大事なポイントやと思います」
先週末は初動負荷トレーニングを敢行。通常は休養日の日曜も軽めに体を動かしているという。スパーは4月1日で打ち上げ予定。新型コロナウイルス感染対策のため、1か月半ほど家族と離れてホテル生活が続いている。「もう慣れました。変なことは考えず、自然と入っていきたい」と決戦を見据えた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)