涙の大坂なおみへ、王者ナダルが愛を込めた辛口意見「僕たちはとても幸運な人間だ」
女子テニスの大坂なおみ(フリー)が試合中の野次に涙したことを受け、男子の世界ランク4位ラファエル・ナダル(スペイン)がアドバイスを送った。大坂は12日(日本時間13日)のBNPパリバ・オープン女子シングルス2回戦で受けた客席からの心ない言葉に涙。ナダルは「人前に出る以上、問題に対抗しないと」とした。
大坂なおみの野次問題、ナダルが意見
女子テニスの大坂なおみ(フリー)が試合中の野次に涙したことを受け、男子の世界ランク4位ラファエル・ナダル(スペイン)がアドバイスを送った。大坂は12日(日本時間13日)のBNPパリバ・オープン女子シングルス2回戦で受けた客席からの心ない言葉に涙。ナダルは「人前に出る以上、問題に対抗しないと」とした。
英地元紙「デイリー・ミラー」は「ラファエル・ナダルは野次で泣いたナオミ・オオサカに強くなれと言った」との見出しで記事を掲載した。グランドスラム歴代最多優勝のレジェンドは、14日のBNPパリバ・オープン3回戦に勝利した後の会見でこの出来事について言及。「実世界ではそういうことも起こりうるだろう。彼女には同情するが」と踏まえた上でこう語った。
「僕たちはとても幸運な人間なんだよ。素晴らしい経験ができている。それはテニスプレイヤーだからなんだ。酷いことを言われたとして、それに備えるべきだろう。違うかい? 人前に出ている以上、こういう問題に対抗しなければいけない。この世界に完璧なことはないだろう。逆境への準備をする必要があるんだ」
記事では「テニスの英雄、ラファエル・ナダルはインディアンウェルズで野次で泣いたナオミ・オオサカにアドバイスを送る厳しい愛のムチを選んだ」と説明。寄り添う姿勢を見せた一方、辛口に心構えを説いたという。さらにナダルは「こういう問題でナオミはたくさん傷ついてきたのかもしれない。回復と活躍を祈るばかりだ」とエールを送ったという。
大坂はBNPパリバ・オープン女子シングルス2回戦の途中、観客の女性から「ナオミ、最低!」と野次を受けた。試合はストレート負け。ベンチや試合後のオンコートインタビューでも涙し、注目を浴びていた。
(THE ANSWER編集部)