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B1最長19連勝、琉球に漂い始めた初制覇の予感 「大一番で勝つチーム」へ脱皮なるか

桶谷HCが語るB1リーグ制覇への課題

 さらに桶谷HCは「他のチームから3-2(のゾーンディフェンス)をあまりされてなかったし、されていても今日みたいにハードにやってくるチームがなかった。その中でこういう経験ができたことは良かった。実戦の中で『この組み合わせでこれを使えるよね』というのを引っ張り出せたところは、すごく勉強になりました」と続け、リーグ記録を更新する19連勝を達成したことについては、次のように振り返る。

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「怪我があったり、シュートタッチが悪かったり、インサイドを攻められなかったり、今日みたいなゲームを何個もしてきました。逆に(昨年11月10日の)三河戦みたいにビッグマンがハミルトンとダーラムと満原の3人しかいない状況で勝てたゲームもあった。一概に『この試合がしんどかった』というのはないんですけど、それぞれきつかったと思います。ただビッグゲームが何度かあったのを乗り越えられたのが大きくて、宇都宮さんとのゲームを2つ取れたのも大きかったです」

 6日の滋賀戦でチーム最長の29分20秒プレーし、10得点を決めた今村佳太も、チームが達成した連勝記録についてこう述べている。

「正直、自分たちが連勝街道を進んでいる実感はありません。1戦1戦、自分たちのバスケットボールだけを意識して、その中で勝ちながら成長していきたいという目標を追った結果が素晴らしい結果を生んでいます。(19連勝は)意味のあることですけど、そこを重く受け止めていないことが今の結果につながっていると思います」

 選手が揃わない、狙い通りにいかないという展開を乗り越えつつ学ぶ“過程”が、結果と同様に大切だった。経験を通して得た学びこそが、初のB1制覇に向けた糧になる。

 桶谷HCは言う。

「相手のゲームプランがあって、オフェンスを用意するんですけど、それがハマる時とハマらない時があります。1試合が終わると相手チームはディフェンスの仕方を変えてきたりもします。だからゲームごとに、自分たちの道を探していかないといけない。僕はチームルールにプラスして状況判断のできるチームが、大一番で勝てると思っています。それこそ千葉さんなんかは、状況判断に長けていて、だからこそ一発勝負に強い。僕らもそこのレベルに行かないと、プレーオフで千葉に勝てません」

 昨季王者の千葉ジェッツは主力選手が3シーズン、4シーズンとプレーをともにしている。相手の出方を見て次の手を打つ、選手全員が狙いを共有するといったチーム全体の状況判断が備わっている。千葉に限らず、チャンピオン経験を持つ東地区の強豪は、そこにアドバンテージがある。

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