ロシア軍象徴の「Z」印つけた体操選手 内村盟友のベルニャエフも批判「謝罪が必要だ」
国際体操連盟(FIG)は6日、カタール・ドーハで行われた種目別ワールドカップ(W杯)で胸にロシア軍を象徴する「Z」印をつけて出場した表イワン・クリアクを処分に乗り出す意向を示した。内村航平のライバルで、リオ五輪男子種目別平行棒で金メダルを獲得したウクライナのオレグ・ベルニャエフは「スポーツと政治は別だと叫ばないように」とクリアクを批判している。英メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」が報じている。
種目別W杯表彰式で胸に「Z」マーク、処分が検討されるロシア選手クリアク
国際体操連盟(FIG)は6日、カタール・ドーハで行われた種目別ワールドカップ(W杯)で胸にロシア軍を象徴する「Z」印をつけて出場したイワン・クリアクを処分に乗り出す意向を示した。内村航平のライバルで、リオ五輪男子種目別平行棒で金メダルを獲得したウクライナのオレグ・ベルニャエフは「スポーツと政治は別だと叫ばないように」とクリアクを批判している。英メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」が報じている。
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クリアクは男子平行棒で銅メダルを獲得。表彰台で胸に「Z」の文字を象り、批判を集めていた。記事では「Zの文字はウクライナ侵攻中のロシア軍車両や火器に見られる。クリアクは優勝したウクライナのアスリート、イリア・コフトゥン(ウクライナ)の隣で表彰台に立っていた」と報じた。FIGは「衝撃の行動」とクリアクを批判した上で、体操倫理財団に懲戒手続きを申請したと声明を発表したという。
一方で、ウクライナでリオ五輪平行棒の金メダリストのベルニャエフもインスタグラムで問題視。「Z」をつけた胸を張るクリアクの写真を掲載し、「もちろん、謝罪が必要だが、ロシア人はスポーツと政治は別だと主張しないように」と批難し、一方で「我々の仲間(コフトゥン)におめでとうと言いたい。万事予定通り。ウクライナに栄光あれ」と記したという。
ベルニャエフはリオ五輪個人総合決勝で、優勝した内村と「0.099点差」で銀メダルとなったライバル。記者会見では採点批判の質問に対し、内村を擁護した経緯も日本では知られている。
(THE ANSWER編集部)