帝京大・岩出雅之監督が退任発表 10度目の大学日本一直後「今日で最後にさせてもらいます」
全国大学ラグビー選手権決勝が9日、東京・国立競技場で行われ、帝京大が27-14で明大を下した。5トライを奪い、前人未到の9連覇を果たした2017年度以来、4大会ぶり10度目の復活優勝。試合後、名将・岩出雅之監督は退任を発表した。
会見で自ら切り出す、後任も決定済「一番良い時に渡せた」
全国大学ラグビー選手権決勝が9日、東京・国立競技場で行われ、帝京大が27-14で明大を下した。5トライを奪い、前人未到の9連覇を果たした2017年度以来、4大会ぶり10度目の復活優勝。試合後、名将・岩出雅之監督は退任を発表した。
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突然だった。試合後の会見が打ち切られようとした時、岩出監督が自ら「ちょっとよろしいですか」と遮り、切り出した。「今日の試合で監督として最後にさせてもらいます」。そして、続けた。
「大学と相談して、勝っても負けても今日を最後にしようと思っていた。今日は運よく勝たせてもらった。26年間さしてもらったけど、帝京大学の監督はこの試合で引退させてもらう予定です。主将には2、3日前に話をした。選手たちのマインドには影響を与えたくなかったので。マスコミの皆さんにもいろいろとお世話になりました。いろんな経験をさせてもらった」
他の選手たちにはこの日の試合後、ロッカールームで伝えたという。後任についてはすでに決まっているといい、岩出監督は「詳しくはまた時間を置いて発表をさせてほしい。一番良い時に渡せて個人的にはよかったです」と明かした。
日体大でプレーした岩出監督は卒業後、高校日本代表監督などを経て96年に帝京大監督に就任。2009年度に創部40年目で初の大学日本一に導き、以降は9連覇を達成した。姫野和樹、流大ら多くの日本代表選手を育て上げ、大学ラグビー界屈指の名将として知られている。
(THE ANSWER編集部)