新たな魅力は組み替えペア? バドミントン新設大会、トナミ運輸が初代王者
バドミントンの新設大会「トップ4トーナメント」は25日にゼビオアリーナ仙台で最終日を迎え、男子決勝はトナミ運輸(S/Jリーグ1位)が2-1で日本ユニシス(同リーグ2位)を破って初代王者に輝いた。
過去1度組んだだけの即席ぺア嘉村、小林組がMVP「とにかく、楽しめたことが一番」
バドミントンの新設大会「トップ4トーナメント」は25日にゼビオアリーナ仙台で最終日を迎え、男子決勝はトナミ運輸(S/Jリーグ1位)が2-1で日本ユニシス(同リーグ2位)を破って初代王者に輝いた。
トナミ運輸は、ダブルスのペアを組み替えて大会に臨んだ。本来のエースダブルスは、昨年の世界選手権で銅メダルを獲得した園田啓悟、嘉村健士組。2番手が世界ランク17位の保木卓朗、小林優吾組。しかし、今大会は園田と保木、嘉村と小林がペアを組んで臨んだ。決勝では、シングルスの常山幹太が敗れたが、ダブルスで2勝。園田、保木組は、第1ダブルスで世界ランク9位の井上拓斗、金子祐樹組を撃破。連係では劣るが、相手の金子が試合中に足を痛めた影響もあり、フレッシュな組み合わせによる勢いで勝って、優勝に貢献した。
嘉村、小林組は、男子のMVPに選出された。嘉村は「準備期間がほとんどなかったけど(パートナーを替えて)とにかく、楽しめたことが一番。いつもとは違うペアだったけど、後輩(の小林)の成長を感じるところもあって嬉しかった。ペアを組み替えたけど、その中で勝ちに行ったし、勝てた」と過去に実業団大会で1度組んだだけの即席ペアでの勝利を喜んだ。
大会は、国内大会S/Jリーグの上位4チームが参加する団体戦で、今季新設された。来季はS/Jリーグの日程が短縮されてトーナメントがプレーオフとして行われるが、今季はリーグ戦を短縮せずに大会が増える形になり、過密日程となった。日本A代表の主力選手は、BWF(国際バドミントン連盟)ワールドツアーの全英オープンから20日に帰国したばかり。疲労感は否めなかったが、フレッシュな組み合わせとなったトナミ運輸のペアは、プレッシャーから解放されて、普段とは異なるエネルギーで優勝を勝ち取った。