山口茜が思うバドミントン新設トーナメントの意義「メジャーにするための大会」
バドミントンの若き女王候補は、疲労感をところどころ笑顔で隠し、新たな大会の挑戦に理解を示した。バドミントンの新設大会トップ4トーナメントが24日にゼビオアリーナ仙台で開幕し、女子の再春館製薬所は全英オープンで準優勝した女子シングルスの山口茜、同ダブルスの福島由紀、廣田彩花組の銀メダルトリオが活躍し、北都銀行を破って決勝進出を決めた。
過密日程も…若き女王候補が感じる価値「何のためにこの大会をやるかと言えば…」
バドミントンの若き女王候補は、疲労感をところどころ笑顔で隠し、新たな大会の挑戦に理解を示した。バドミントンの新設大会トップ4トーナメントが24日にゼビオアリーナ仙台で開幕し、女子の再春館製薬所は全英オープンで準優勝した女子シングルスの山口茜、同ダブルスの福島由紀、廣田彩花組の銀メダルトリオが活躍し、北都銀行を破って決勝進出を決めた。大会は、国内最高峰S/Jリーグの上位4チームが参加する団体戦。再春館製薬所は翌25日に行われる決勝で、リーグ戦を優勝している日本ユニシスと対戦する。
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女子シングルス世界ランク2位で1位を狙い続けている山口茜は、疲労の中でも結果を残した。ドイツオープン、全英オープンを戦って帰国したのが、20日。「疲労がないと言ったら、ウソになる」と苦笑いを浮かべたが、新たに設けられた大会の意義を理解し、観衆の前で世界トップレベルのプレーと結果を見せつけた。試合は、北都銀行のホープで高卒1年目の島倉唯と対戦。第2ゲームで2-10と引き離される場面があったが、試合のペースを奪って勝ち切った。山口は「年下と対戦する機会は、あまりない。若干のやり辛さはあったけど、先行されても自分がラリーの主導権を握るプレーをできれば大丈夫だと思った。でも、2ゲーム目の最初は集中力がなくてミスが続いた。もう少しすんなり勝てれば良かった」と笑顔を見せた。
大会は、今季新たに設けられたものだ。国内最高峰S/Jリーグの男女4チームが参加し、タイトルを争うカップ戦で、来季からはリーグのプレーオフとして行われることが内定している。元日本代表の池田信太郎さんが大会アンバサダーを務め、競技の魅力を最大限に引き出すことを目的に、近代型アリーナのゼビオアリーナ仙台を会場に選定。照明や音響を駆使した演出の中で大会は行われた。ただし、山口らトップ選手にとっては、試合数の増加は歓迎できるものではない。欧州から帰ったばかりで、月末には日本代表の合宿が控えており、日の丸をつけて戦うアジア選手権や国別対抗戦のトマス&ユーバー杯などが控えている。所属チームの母体となっている企業の仲間が応援に駆け付けるため、勝たなければいけない思いは誰もが持っているが、大会に対する選手のモチベーションは、様々だ。