なぜ、井上尚弥を迎え撃ったのか マクドネルの“決断”を変えた「ある日」の出来事
モンスター井上撃破に意欲「一流の試合。勝てば自分も認知されることになる」
戦前の下馬評では井上が圧倒的有利とされている。マクドネルのプロモーター、エディ・ハーン氏は「敵地で勝ち目がないだろう」と認めるほどで、大手ブックメーカー「betfair社」も自国の正規王者に対し、勝利のオッズを「5.0」とする一方で、井上に対しては「1.14」をつけ、井上を本命視している。
しかし、マクドネルはビッグネームを倒すことに燃えている。記事によると、井上戦に向けて闘志をたぎらせている。
「これは一流の試合だ。この戦いでの勝利は、未来に待ち受ける壮大な試合へと導いてくれることになるだろう。人々がこれを知れば、自分も認知されることになる。バンタム級に残ろうが、昇級しようが、扉を開けてくれるだろう」
ハーン氏も「過小評価されている」と表現する技巧派のマクドネル。世界で注目される実力者のモンスターを倒すことができれば、今後の統一戦、ビッグマッチへの道が開かれると期待している。
178センチという長身で減量は苦しい。それでも「自分は過去の試合で、まだ減量できると証明している。それは問題になるとは思わない。日本に行き、この少年を倒すことで、これが正しい決定だったと証明するつもりだ」と語ったという。
日本のボクシングファンにとっては、WBCバンタム級世界前王者ルイス・ネリ(メキシコ)の重量超過が記憶に新しいが、マクドネルは英国紳士らしく、正々堂々とモンスターと向かい合うつもりのようだ。
(THE ANSWER編集部)