【平昌 夢の跡】羽生結弦が伝説になった日 世界が「270秒の奇跡」を目撃した
王者を世界が称賛「ユヅルは史上最高」「五輪の歴史を作った」「ハニュウとは氷の上の芸術」
66年ぶりの五輪連覇。歴史的快挙に日本はもちろん、世界が王者を称えた。「ユヅルは史上最高」「五輪の歴史を作った」「ハニュウとは氷の上の芸術」――。メディアが、名スケーターが、賛辞の言葉を次々と贈った。そして、最後に連覇を達成していた88歳のディック・バトン氏は「ブラボー、ハニュウ 記録は塗り替えられるためのものだ」と粋な祝福を送った。
演技後に宇野、フェルナンデスと称え合った健闘、リンクに降り注いだプーさんの海、会場をホームに変えた日本人ファン……。ありとあらゆるシーンが、こぞって脚光を浴びた。それも、23歳の若き王者が持つ影響力の大きさゆえ。エキシビションの練習中に興じたショートトラックレースすら海外メディアに特集されるのはまた、ある意味、スターの証だった。
25日のエキシビションでは大トリとして華麗に舞い、世界を魅了した。演技後には集合写真でイタリアのペア選手にリフトされ、後方で空を舞ったかのように写った一枚は華があった。祭りの終焉。注目されるのは、羽生がここから、どんな道を歩むのか。4回転アクセル、五輪3連覇――。いずれにしても、羽生結弦が私たちに夢を見させてくれる存在であることは、変わらない。
(THE ANSWER編集部)