ザギトワ、OAR初の金メダル! 史上最高決戦は涙の決着 女王メドベは1.31点差で銀
平昌五輪は23日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の15歳アリーナ・ザギトワ(OAR)が156.65点をマークし、世界歴代2位となる合計239.57点。金メダルを獲得した。SP2位の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(OAR)は合計238.26点で銀メダル。ともに涙の頂上決戦となった。ケイトリン・オズモンド(カナダ)が銅メダル。宮原知子(関大)は4位、坂本花織(シスメックス)は6位だった。
フィギュアスケート女子フリー
平昌五輪は23日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の15歳アリーナ・ザギトワ(OAR)が156.65点をマークし、世界歴代2位となる合計239.57点。金メダルを獲得した。SP2位の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(OAR)は合計238.26点で銀メダル。ともに涙の頂上決戦となった。ケイトリン・オズモンド(カナダ)が銅メダル。宮原知子(関大)は4位、坂本花織(シスメックス)は6位だった。
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まず、魅せたのは、22番手で登場したザギトワ。トレードマークの赤いチュチュをまとい、華麗に銀盤を舞った。前半はいつものようにステップ、スピンを優雅に見せ、後半に固めたジャンプの最初は連続ジャンプが単発になったが、その後に3回転ルッツを連続ジャンプに変え、取り戻す対応力を見せた。滑り終えると、右手で会心のガッツポーズ。喝采が降り注いだ。
ザギトワは今季、シニアデビューした15歳。GPシリーズ、ファイナル、ロシア選手権を含め、全勝街道をひた走り、欧州選手権では同門の先輩、世界女王メドベージェワに2年ぶりに土をつけ、初の五輪に臨んでいた。
団体戦ではフリーで世界歴代2位の高得点をマークし、銀メダル獲得に貢献すると、21日のSPでは82.92点をマーク。3番前に登場したメドベージェワが叩き出した世界記録を20分後に塗り替える快挙で、世界に衝撃を与えていた。
最終滑走で登場した世界女王メドベージェワも負けていなかった。前半から3回転ルッツを着氷し、持ち前の表現力で会場を魅了。後半も3回転サルコー―3回転トーループなど、ミスなく演技をまとめ、演じ切った。すべてを出し切る演技に、熱狂が渦巻くリンクで思わず涙がこぼれた。
今季はGPシリーズを連勝したが、11月に右足甲の骨折が判明。大会目前に2か月戦列を離れた。1月の復帰初戦となった欧州選手権ではザギトワの後塵を拝したが、今大会の団体戦SPでは自身の世界最高得点を塗り替え、完全復活をアピール。フリーも自己ベストを記録し、SP2位でフリーに臨んでいた。
異次元のハイレベルな争いとなった女子の頂上決戦。五輪に相応しい、史上最高の戦いとなった。
(THE ANSWER編集部)