ドーピング騒動渦中のバルデスが防衛成功に悪びれず「俺は尊敬されない人間じゃない」
ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは10日(日本時間11日)、米アリゾナ州で行われ、王者のオスカル・バルデス(メキシコ)がリオデジャネイロ五輪ライト級金メダリストのロブソン・コンセイサン(ブラジル)に3-0の判定勝ちで防衛に成功した。8月末に禁止薬物の陽性反応が出ながら試合は開催され、物議を醸した試合を制したバルデスは「勝ったのは我々だ。勝って次に進むんだ」と悪びれずに語った。
物議を醸した試合に3-0判定勝ち、敗れたコンセイサンは笑い止まらず
ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは10日(日本時間11日)、米アリゾナ州で行われ、王者のオスカル・バルデス(メキシコ)がリオデジャネイロ五輪ライト級金メダリストのロブソン・コンセイサン(ブラジル)に3-0の判定勝ちで防衛に成功した。8月末に禁止薬物の陽性反応が出ながら試合は開催され、物議を醸した試合を制したバルデスは「勝ったのは我々だ。勝って次に進むんだ」と悪びれずに語った。
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批判に晒される中で行われた一戦は判定決着となった。接戦に見えたが、一人は117-110の採点もついて、バルデスの3-0判定勝ち。バルデスのドーピング騒動への皮肉か、判定への不満か、コンセイサンは笑いが止まらず、試合後は陣営に抱えられ、肩車に乗って王者のように振る舞った。
そんな中で勝利インタビューを受けたバルデスは、試合前に批判があったことを受け「俺は尊敬してもらえないような人間じゃない。勝ったのは我々だ。勝って次に進むんだ。俺の顔に憎まれごとをぶつけてもしょうがない」と悪びれる様子はなし。ファンに向けて「KOできずに申し訳なかった。次はビッグファイトで勝つよ!」と威勢良く宣言したが、次戦以降については「まだ分からないね」と話すにとどめた。
バルデスは8月に行われた抜き打ちドーピング検査で禁止薬物フェンテルミンの陽性反応が出たが、WBCは制裁金を科したものの、試合は認可。批判を浴びていた。五輪経験のある両者はかつて対戦経験があり、当時は敗れたコンセイサンがリベンジを狙っていた。
(THE ANSWER編集部)