大逆襲見せたチェン、17位に沈んだSPは「本当はすごい重圧だった」と告白
昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で、まさかの17位となった金メダル候補ネイサン・チェン(米国)は自己ベストを更新し、フリー1位の215.08点で合計297.35点をマーク。五輪史上最多の4回転ジャンプ5本を成功させる離れ業を演じ、5位に巻き返した。
重圧から解放されたチェンは羽生を上回る高得点で5位浮上 金メダル候補の意地
平昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で、まさかの17位となった金メダル候補ネイサン・チェン(米国)は自己ベストを更新し、フリー1位の215.08点で合計297.35点をマーク。五輪史上最多の4回転ジャンプ5本を成功させる離れ業を演じ、5位に巻き返した。しかし、米テレビ局から今大会の“主役”と脚光を浴びたことに対し、「大きなプレッシャーを感じていた」と告白。英紙「ガーディアン」が報じている。
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重圧、そして、圧力から解き放たれたかのようだった。冒頭の4回転ルッツを決めると、続く4回転フリップをコンビネーションで着氷させた。4回転フリップは手をついたが、後半に4回転トーループを2度、4回転サルコーに1度挑戦して着氷させ、4回転を5本成功させた。
実況したNHKアナウンサーが「前回の浅田真央さんを思い出すよう」と、ソチ五輪のフリーで完璧な演技で巻き返した浅田真央さんの演技を引き合いに出すほどだった。渾身のガッツポーズを炸裂させ、フリー自己ベストを更新。優勝した羽生のフリーの得点を8.91点上回る215.08点をマーク。圧巻の“12人抜き”で金メダル候補の意地を見せた。
同紙によると、「正直、ショートプログラムは厳しいものになってしまった。順位が低かったのでプレッシャーから解放された」と心境を吐露。「もう1位争いをしていると感じることはできなかった。氷上で自分らしく楽しむことにした。観客のために演技して、五輪の経験を味わうことだけを考えました」と語ったという。