羽生結弦、耐えた!吠えた!暫定1位! 317.85点でメダル確定、66年ぶり連覇へ前進
平昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)は206.17点をマークし、合計317.85点。1952年のディック・バトン氏(米国)以来、66年ぶりの連覇へ前進した。
フィギュアスケート男子フリー
平昌五輪は17日、フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)は206.17点をマークし、合計317.85点。1952年のディック・バトン氏(米国)以来、66年ぶりの連覇へ前進した。
五輪シーズンに再演を決断した映画「陰陽師」の「SEIMEI」に乗せ、魂の滑りを見せた。大歓声に送られ、リンクに立った羽生。冒頭の4回転サルコーを決めると、続く4回転トーループ、3回転フリップも着氷。後半も4回転サルコー―3回転トーループを決め、4回転トーループ、3回転ループこそバランスを崩したが、痛めていたはずの右足で必死に耐えた。
滑り終えると、右手を掲げ、会心の笑みを見せた。そして、最後は何度も何度も雄叫びを上げ、感情を爆発させた。思いを抑えることができなかった。
苦しみを乗り越え、頂点を守り抜いた。昨年11月のGPシリーズNHK杯前日練習でジャンプに着氷した際に転倒。右足首の靱帯を痛め、戦列を離れた。故障直後には世界のスケーターにエールの輪が広がり、SNS上で続々と声が上がった。以来、公の場から姿を消し、リハビリに専念。GPファイナル、全日本選手権を回避し、今大会も団体戦も出場せず、すべてをフリーに捧げてきた。
11日に現地入りした際には、空港で複数の警備員に取り囲まれ、まるで国賓のような待遇が話題を呼んだ。それも1952年にバトン氏が達成して以来、半世紀をゆうに超える快挙を目指す王者の注目度の高さの裏返しだった。118日ぶりにぶっつけで挑んだ前日のSPでは111.68点をマーク。感動の復活劇を演じ、世界に「君は神様からの贈り物だ」などと称賛の嵐を巻き起こしていた。
19歳だったソチ五輪から4年を経て、力強さを増した羽生が魂の滑りを見せた。
(THE ANSWER編集部)