鈴木愛、涙の1年8か月ぶり17勝目「もうゴルフをやめようと…」「長かったなぁ」
女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディス最終日が4日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た鈴木愛が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算10アンダーでツアー通算17勝目を挙げた。大会第1、2日は悪天候で競技中止となり、36ホールに短縮。2017、19年賞金女王が約1年8か月ぶりとなる20-21年シーズン初優勝を手にした。
資生堂レディス
女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディス最終日が4日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た鈴木愛が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算10アンダーでツアー通算17勝目を挙げた。大会第1、2日は悪天候で競技中止となり、36ホールに短縮。2017、19年賞金女王が約1年8か月ぶりとなる20-21年シーズン初優勝を手にした。
鈴木は1打差2位で迎えた16番パー5、残り95ヤードからの第3打をそのまま入れるスーパーイーグル。胸に手を当てて自分でもビックリする一打で単独首位に立ち、そのまま逃げ切った。最終18番でパーパットを沈めるとガッツポーズ。一つ後ろの最終組を待って優勝が決まり、インタビューでは「長かったなぁって思います」と涙。声を震わせながらこう続けた。
「本当に味わったことのないくらい毎日苦しくて、もうゴルフをやめようかなって結構考えていた。今年もずっと苦しかったので、練習をやっても上手くいかないっていう思いが強かった。本当に長い道のりだと思いました」
19年は7勝で賞金女王に輝いたが、コロナ禍で統合された20-21年シーズンは2度の2位に留まっていた。直近3試合は予選落ち、体調不良による棄権、予選落ち。「支えてくださる皆さんがいた。毎年、毎年、怪我だったり、メンタル的にもきつくて休んでいたので、スポンサーの方には申し訳ないと思っていた。ゴルフをやるのがつらかったけど、支えてくださってよかったです」と涙を拭った。
16番のイーグルについては「ダフりました」と苦笑い。「ピンより奥に打ちたいという気持ちだったので、もうちょっと行ってほしかったけど、まさか入りました」と振り返った。今後に向けては「これに満足することなく、引退するまでに30勝したいと思う。もっともっと勝てるように努力したい」と力強くコメント。最後に「応援ありがとうございました」と頭を下げた。
1打差の2位に西郷真央、勝みなみ、2打差4位に山下美夢有、ささきしょうこが続いた。全美貞、菊地絵理香、藤田さいき、青木瀬令奈ら9人が6アンダーの6位に入った。
(THE ANSWER編集部)