顎打ち抜く鮮烈ダウン 24歳村田昴、聖地でKOデビューに米記者「彼らから目を離すな」
ボクシングの2018年全日本王者で昨年、B級プロテストに合格した村田昴(帝拳)が26日(日本時間27日)、米ラスベガスのヴァージンホテルズ・ラスベガスでプロデビュー。スーパーバンタム級4回戦でケヴェン・モンロイ(米国)に2回KO勝ちで鮮烈デビューを飾った。強烈な左で顎を打ち抜きダウンを奪う実際の映像を米興行大手「トップランク」が公開。米記者からも称賛が送られている。
2018年の全日本王者、満を持してのデビュー戦で鮮やかKO勝ち
ボクシングの2018年全日本王者で昨年、B級プロテストに合格した村田昴(帝拳)が26日(日本時間27日)、米ラスベガスのヴァージンホテルズ・ラスベガスでプロデビュー。スーパーバンタム級4回戦でケヴェン・モンロイ(米国)に2回KO勝ちで鮮烈デビューを飾った。強烈な左で顎を打ち抜きダウンを奪う実際の映像を米興行大手「トップランク」が公開。米記者からも称賛が送られている。
24歳の有望株が聖地で鮮烈デビューだ。2ラウンド1分半過ぎ、左構えの村田はモンロイをロープ際に追い詰め圧力をかけると、一瞬ガードが下がったスキを見逃さなかった。強烈な左で顎を打ち抜いた。崩れ落ち、ロープに頭を打ち付けるモンロイ。何とか立ち上がったが足元がおぼつかない。ポーズを取ろうとするが、レフェリーが試合をストップした。
鮮やかなKOシーンをトップランクは公式SNSで公開。「日本のジュニアフェザー級(スーパーバンタム級)が、プロデビュー戦で強烈な左で見事なKOを奪う」と添えて投稿すると、初めて見た米ファンからは「ムラタにはスピードがあるな!! グッジョブ。これからも勝ち続けて!!」「美しい」「ムラタの見事な戦いだったけど、レフェリーは止めるべきではなかった」などと反響が寄せられている。
米国拠点のボクシング・ジャーナリスト、ショーン・ジッテル氏も「“キャッシュ・フロー”フロイド・ディアスと、スバル・ムラタが今夜、真のポテンシャルを見せつけた。彼ら2人から目を離すな」とし、この日の興行でデビュー2連勝を飾った18歳フロイド・ディアス(米国)と並べて高い評価を下していた。
村田はアマ時代に2014年の南京ユースオリンピックで銅メダル。18年の全日本選手権バンタム級で優勝し、優秀選手賞を受賞。昨年B級プロテストに合格していた。
なおメインイベントでは元3団体統一ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と元東洋太平洋同級王者の中谷正義(帝拳)が同級12回戦で激突する。
(THE ANSWER編集部)