「表に自打球、裏にこんなことを…」 膝を痛めた大谷翔平の159kmピンチ脱出に米反響
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、DH制のない敵地ダイヤモンドバックス戦に「2番・投手」で先発。投げて5回2失点8奪三振の力投、打ってもタイムリーを含む二塁打2本を記録した。勝ち負けこそつかなかなったが、この日のハイライトとなったのは3回。表の打席で右膝付近に自打球を当てた直後、裏のマウンドで2死二、三塁のピンチを最後は99マイル(約159キロ)の速球で脱した。米ファンから「痛めた膝で」「信じられない」との声が上がっている。
3回は表の打席で自打球&タイムリー、裏の投球で二、三塁ピンチ斬り
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、DH制のない敵地ダイヤモンドバックス戦に「2番・投手」で先発。投げて5回2失点8奪三振の力投、打ってもタイムリーを含む二塁打2本を記録した。勝ち負けこそつかなかなったが、この日のハイライトとなったのは3回。表の打席で右膝付近に自打球を当てた直後、裏のマウンドで2死二、三塁のピンチを最後は99マイル(約159キロ)の速球で脱した。米ファンから「痛めた膝で」「信じられない」との声が上がっている。
クールな大谷の気迫が見えた。3回の打席で右膝付近に自打球を当てた背番号17。「うあー!」と声を上げて悶絶し、ヒヤリとさせたが、その打席でタイムリー二塁打を放つ。3-0で迎えた、その裏の投球。2回まで抜群の制球を見せていたが、この回は投手相手に四球を与えるなど、一気に不安定な投球となった。しかし、2死二、三塁で3番・カブレラに対し、カウント2-2から意地を見せた。
放たれたのは99マイルの速球。これが左打者の懐に食い込むように動いた。打ちに行ったカブレラのバットは空を切り、空振り三振。ピンチを脱し、大谷は雄叫びを上げた。直前に軸足である右足にアクシデントがあったとは思えない投球。「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米国の投球分析家ロブ・フリードマン氏は「ショウヘイ・オオタニ、不公平な99マイル(約159キロ)のカットボール」と驚きをもってツイートした。
米ファンからは「これはフェアじゃないね」「痛めた膝で」「打てるはずない球に加え、2日前に470フィート(約143メートル)の本塁打打ってる(笑)」「ダイヤモンドバックスにとっては厳しいね」「彼の球の中で一番好き」との声が上がった。
また、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」などに寄稿していたブレント・マグワイア記者も「ショウヘイ・オオタニが99マイルでカットする剛球を投げピンチ回避。かなり興奮していた」とツイート。こちらにも「この回、表に自打球を膝に当て、裏ではこんなことしちゃうんだから……信じられない」と米ファンからため息が漏れていた。
救援陣が打たれて3勝目はお預けとなったものの、痛みに耐え、投げて打って躍動した大谷。強靭な肉体と、その内側に秘めたハートが光った。
(THE ANSWER編集部)