途中棄権で悔しさ爆発ナダル 対戦相手から届いたエールとは?
「負傷してしまう選手が多すぎる」、ナダルは大会サイドに苦言も
ナダルは確かに消化不良で終えた。大会公式ツイッターで「途中棄権する不幸なシーン」と題し、試合終了直後の動画を紹介。ナダルは厳しい表情を浮かべながらチリッチと抱擁し互いの健闘をたたえあったあと、厳しい表情でベンチに戻るとヘッドバンドをたたきつけた。普段は紳士的なナダルらしからぬ振る舞いだったが、それには訳がある。
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米紙「ニューヨーク・タイムズ」はナダルのコメントを掲載。「敗退した私が今言うべき正しいタイミングではないだろう。しかし負傷してしまう選手があまりに多すぎる。テニスを終えたって我々の人生は続く。もし我々がこのままとても、とてもハードな地面でプレーし続ければ、我々の将来の人生に何が待ち受けていると思う」と怒りをあらわにしている。
自身のみならず、ほかの選手へ及ぼす影響も考量して、苦言を呈したナダル。そんな思いが“らしくない”振る舞いにつながったのか。そしてそんなナダルを尊重し、激励のメッセージを送ったチリッチ。灼熱のメルボルンでは、勝敗だけではないドラマが生まれているようだ。
(THE ANSWER編集部)