演技で敗北? 後頭部パンチ痛がるボクサーに米注目「やる気なし」「俳優になるべき」
8日(日本時間9日)に米テキサス州で行われたボクシングのヘビー級の試合で、ある選手の“演技疑惑”が注目されている。後頭部にパンチを受けたと主張した選手が、負傷判定で敗北。米メディアが実際の映像を公開しているが、大きなダメージを受けていないようにも見えるシーンには米ファンから「かすっただけじゃん」「俳優になるべき」などとコメントが書き込まれている。
カネロ前座でのアクシデントに会場からブーイング
8日(日本時間9日)に米テキサス州で行われたボクシングのヘビー級の試合で、ある選手の“演技疑惑”が注目されている。後頭部にパンチを受けたと主張した選手が、負傷判定で敗北。米メディアが実際の映像を公開しているが、大きなダメージを受けていないようにも見えるシーンには米ファンから「かすっただけじゃん」「俳優になるべき」などとコメントが書き込まれている。
会場は騒然となった。6回だ。フランク・サンチェス(キューバ)が振り回した右手が、ナギー・アギレラ(ドミニカ共和国)の後頭部付近に当たった。アギレラはすぐさまレフェリーにアピールすると、頭を押さえてロープにもたれかかるように膝をついた。その後、うつ伏せに倒れ込むと観客からはブーイング。立とうとするもバランスを崩して再び倒れた。痛みに顔をゆがめている。
米スポーツ専門局「ESPNリングサイド」公式インスタグラムは、後頭部へのパンチの実際の映像を投稿。2本目にスロー映像も公開されているが、パンチが後頭部を強く殴りつけた訳ではないようにも見える。現地の解説は「パンチは左肩に強く当たった後に頭部に当たっている」「パンチの力は肩に伝わっており、その後頭に当たっている。反則にするには十分ではない」などと話している。
アギレラは結局、試合に戻れず負傷判定負け。米スポーツ専門局「ESPN」などに寄稿するダン・ラファエル記者は「3人全員60-54でフランク・サンチェスの負傷判定勝ち。アギレラは見せかけの仕事をやってのけた。あの“パンチ”は頭には当たっていない。彼はただ審判を出し抜こうとした。彼は試合を終わらせたかった。やる気なし。2017年にポーランドでも同じことをやった」と自身のツイッターで伝えた。
また米専門メディア「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノバン記者は「パンチはクリーンには当たっていないが、サンチェスの前腕がダメージの大部分を占めている。アギレラが演技しているかは分からないが、試合を終わらせる口実を見つけたと、議論の的になることは間違いない」とツイートしている。
映像を目の当たりにした米ファンからは「オスカー賞だ」「かすっただけじゃん」「俺はこんなの嫌いだ」「俳優になるべき」「イイネとは思わない」「汚いな」「ひどい」などとコメントが寄せられている。カネロことサウル・アルバレス(メキシコ)の試合のアンダーカードとして行われた一戦。勝った28歳のサンチェスは18勝無敗(13KO)、敗れた34歳のアギレラは21勝11敗(14KO)となった。
(THE ANSWER編集部)