初V王手高橋彩華「トップ10でいいやと思っている」 今年は何度もV逸、無心で最終日へ
女子ゴルフの2021年国内メジャー初戦・ワールドレディスサロンパスカップ第3日が8日、茨城GC東C(6630ヤード、パー72)で行われた。22歳の高橋彩華が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算12アンダーで単独首位をキープ。渋野日向子らと同じ1998年度生まれの黄金世代の一人が、悲願の初優勝へ王手をかけた。
国内メジャー初戦・ワールドレディスサロンパスカップ第3日
女子ゴルフの2021年国内メジャー初戦・ワールドレディスサロンパスカップ第3日が8日、茨城GC東C(6630ヤード、パー72)で行われた。22歳の高橋彩華が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算12アンダーで単独首位をキープ。渋野日向子らと同じ1998年度生まれの黄金世代の一人が、悲願の初優勝へ王手をかけた。
高橋の初優勝がすぐそこまで来た。4番で5メートルのバーディーパットを入れると、11番は残り100ヤードから50度ウェッジで、16番は残り140ヤードから9アイアンでともに3メートルにつけて伸ばした。ここまで逃し続けた初優勝に王手。ラウンド後はこう振り返った。
「昨日までよりピン位置が難しかったけど、落ちついてゴルフができたと思います。上がってみてノーボギーに気づいた。難しいパットも何個かあったけど、うまく入れられた。ショットも比較的安定していました」
前週までの9試合で首位発進が2度、2位発進が1度と好スタートを繰り返し、3週前は第2日に首位に立った。しかし、最終日に崩れて15位。9試合で3位が2度あったが、黄金世代10人目の優勝にはあと一歩で届いていない。今年最初の国内メジャー。絶好の位置で最終日を迎える。
しかし、本人は2位と3打差について「トップ10に残る良い貯金ができたと思っています」とポツリ。これまで優勝を逃したことで、母から「トップ10でいいよ」と言葉をもらった。意識しないように心掛け「(優勝が)チラつかないようにしています。トップ10でいいやと思うようにしています」と貫いた。
この日は上田桃子と同組に。前週も通算16勝目を挙げた07年賞金女王と回り「自分に何かプラスになることがあればいいなと思って回った。上田さんはずっと『気持ちが平らだな』と思いました」と平常心の姿に目が留まった。3打差の2位につけた西村優菜、大里桃子、西郷真央に追われる展開。大里、4打差5位の臼井麗香は同じ黄金世代だ。
高橋は「あまり意識はしていないけど、負けたくはないと思います。2人は普通に仲の良い友達。明日も今日までみたいに自分らしいプレーができたらいいスコアが出る。そこを心掛けたい。優勝するために必要なのは自分をコントロールする力」と冷静に残り18ホールを回る。
(THE ANSWER編集部)