桐生祥秀、東京五輪100m切符争いに「安心できない」 参加標準突破済みでも「勝つ」
東京五輪まで3か月を切った中、陸上・織田記念国際が29日にエディオンスタジアム広島で行われる。28日は一部選手が会見。男子100メートルに出場する桐生祥秀(日本生命)が意気込みを語った。
29日織田記念国際
東京五輪まで3か月を切った中、陸上・織田記念国際が29日にエディオンスタジアム広島で行われる。28日は一部選手が会見。男子100メートルに出場する桐生祥秀(日本生命)が意気込みを語った。
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日本記録保持者サニブラウン・ハキーム、リオ五輪代表のケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は不在だが、小池祐貴(住友電工)、山縣亮太(セイコー)、多田修平(住友電工)と激突する。五輪切符3枠を争う6月の日本選手権(大阪)の前哨戦にも位置づけられる大会。9秒98の日本歴代2位の記録を持つ桐生は、落ち着いて言葉を並べた。
「状態は良くなってきている。トップスピードを上げたいと思ってやってきた。去年はスタートをいじったりした。今季はしっかりスタートから決めて臨みたい。もちろんしっかり勝つ。そこにしか重点を置いていない。優勝すればタイムもついてくると思う」
今季は3月の日本室内選手権60メートルに出場したが、左膝裏の違和感で決勝を棄権。4月11日の出雲陸上は大事をとって欠場した。今季屋外初戦となるレースへ「無理するような時期ではなかった。今回に向けて自信を持てる内容を積んできた」とコメント。2013年の高校3年時に10秒01を出して一躍脚光を浴びた大会へ「選手紹介で頑張ってねと言われるのが嬉しい。(有観客でも)歓声を出せないかもしれないですが、音があるのは違う。楽しさもあるし、『次も喜ばせたい』と思わせられる」とした。
山縣と織田記念国際で戦うのは8年ぶり。「楽しみです。いろんな選手がいて、山縣さんとは高校の頃からやっている。8年ぶりですよね。応援も(広島出身の)山縣さんの方が多いと思う」と笑いを誘い「(応援を)桐生だと思って走りたい」と意気込んだ。
昨年は8月に10秒04をマーク。以降も安定した走りを見せ、同10月の日本選手権は10秒27(向かい風0.2メートル)で6年ぶり2度目の優勝に輝いた。今大会後は5月9日の五輪テストイベント「READY STEADY TOKYO(国立競技場)」などに出場予定。自身と小池はすでに五輪の参加標準記録を突破しているが「安心はできない。オリンピックがあると思って自分の力を出し切りたい」と気合を入れた。
(THE ANSWER編集部)