男子テニス界を彩ったのは? 17年をATP公式が数字で総括…キーワードは「世代間」
2017年の男子テニス界は、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)と同2位のロジャー・フェデラー(スイス)の復活が大きく脚光を浴びるシーズンとなった。ATP公式サイトはツアーに関するデータをまとめ、今年飛躍を遂げた杉田祐一(三菱電機)の名も挙げられている。
35歳以上の優勝が全体の15%…杉田の28歳での初戴冠にも再び脚光
2017年の男子テニス界は、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)と同2位のロジャー・フェデラー(スイス)の復活が大きく脚光を浴びるシーズンとなった。ATP公式サイトはツアーに関するデータをまとめ、今年飛躍を遂げた杉田祐一(三菱電機)の名も挙げられている。
冒頭で取り上げられているのは、ATPツアーの優勝回数だ。最も優勝を果たしたのはフェデラーの7回(芝2回、ハード5回)、2位はナダルの6回(クレー4回、ハード2回)と、2人のレジェンドが結果を残したことが数字からも分かる。それに次ぐのは、今年頭角を現した20歳の新鋭アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の5回(クレー2回、ハード3回)だった。
ベテランと若手がそれぞれ力を発揮したシーズンとなったが、特に大ベテランの活躍は際立っていた。記事によれば、今年行われたATPツアーの総タイトルのうち、15%が35歳以上の選手が優勝を果たし、うち7回はフェデラーのものだった。
杉田は「初めてATPワールドツアー王者に輝いた選手」として登場。ウィンブルドンの前哨戦として行われた7月のアンタルヤ・オープンで悲願の初優勝を飾り、28歳と遅まきながらの初制覇となったことを紹介している。杉田はその後、世界ランク40位まで浮上するなど、大きな飛躍を遂げた。
しかし、上には上がいる。それはルクセンブルク出身のジレ・ミュラーだ。2004年に初めてのグランドスラム出場を果たしながらもツアー勝利に縁遠かったが、1月のシドニー国際でプロ16年目にして初優勝。年齢にすると、実に33歳での初タイトル獲得となった。
ナダルやフェデラー、ミュラーら30代、ズベレフら20代前半の活躍、そして28歳と中堅になった杉田らの健闘。データで見ても、世代間の激しい競争が現れるものとなった。
(THE ANSWER編集部)