高梨沙羅が「更なる壁突き破る」 W杯60勝を独メディア絶賛「総合V争いも一騎打ちに」
ノルディックスキー・ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第9戦は19日、ルーマニアのルシュノフで行われ、高梨沙羅(クラレ)が92メートル、99メートルの合計239.2点で今季3勝目。自身が持つ男女歴代最多勝記録を更新する通算60勝目を挙げた。ジャンプが盛んなドイツメディアは「更なる壁を突き破った」などと称賛している。
圧巻のジャンプで自身の記録を更新、ドイツメディアも続々称賛
ノルディックスキー・ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第9戦は19日、ルーマニアのルシュノフで行われ、高梨沙羅(クラレ)が92メートル、99メートルの合計239.2点で今季3勝目。自身が持つ男女歴代最多勝記録を更新する通算60勝目を挙げた。ジャンプが盛んなドイツメディアは「更なる壁を突き破った」などと称賛している。
1回目でトップに立つと、2回目はヒルサイズを2メートル超える最長不倒を記録。高梨は直近の4戦で3勝、2位が1回と安定した強さを発揮している。
通算60勝目とさらに記録を伸ばした高梨に対し、ジャンプ強豪国のドイツメディアが拍手を送っている。ドイツ公共放送「ARD」では「タカナシが新たな節目」と称えた記事を掲載。「サラ・タカナシがルーマニアのルシュノフで開催されたW杯で優勝。W杯通算60勝とした。これにより、日本人選手は自身の(通算最多勝)記録を更新。これまで女子だけでなく男子でも60勝に到達した選手はいない」と偉業を伝えている。
さらにドイツのスキージャンプ専門ウェブメディア「skispringen.com」も「サラ・タカナシ、ルシュノフで確かな勝利」と見出しを打って報じている。
記事では「サラ・タカナシがルシュノフでの第2戦を制し、W杯総合優勝争いも緊張感を増してきた」と伝え、記録については「さらなる壁を突き破った。サラ・タカナシがルシュノフで、インパクトのある勝ち方で通算60勝。最長となる99メートルをマークした。総合優勝争いも、クリジュナルとタナカシの一騎打ちに」と注目を寄せている。
この勝利で総合得点争いでは611点でトップのニカ・クリジュナル(スロベニア)に迫る606点となった。高梨は絶好調を維持して世界選手権に突入する。
(THE ANSWER編集部)