【名珍場面2017】浅田真央、引退 世界に広がった「ありがとう」の輪「あなたがスケートの道を変えた」
引退会見で最後に涙…引退後も変わらない「チャレンジ」の姿勢
だからこそ、世界選手権3度制覇の実績はもちろん、人気も抜群だった。引退会見では「気持ちも体も自分の気力も全部出し切った。何も悔いはないです」「(フィギュアは)ひと言で言うと、人生かなと思います」などと語り、笑みを振りまきながら語った。しかし、最後にカメラを背を向け、涙をこらえるような仕草は日本中の感動を呼んだ。
引退後も世界の注目は変わらなかった。9月25日に27歳の誕生日を迎えた際には、バンクーバー五輪でSP史上初のトリプルアクセルを成功させた「仮面舞踏会」の演技をオリンピックの公式ツイッターが動画付きで祝福。「伝説のSP」に脚光を当て、スケーター・浅田真央の足跡に改めて称賛を送っていた。
浅田さん自身も現役時代と同様、「挑戦」の姿勢を貫いている。とりわけ、10月には初マラソンとなるホノルルマラソンに出場することを発表。地道にトレーニングを続け、4時間34分13秒で見事に完走したことが話題となった。新たなフィールドでもチャレンジをやめることがない。
21日には浅田さんも6度制し、現役最後の大会となった全日本選手権が開幕。平昌五輪の出場権をかけて熱い戦いが繰り広げられる。浅田さんがフィギュア界に残したバトンを受け継ぎ、次代の日本を狙うヒロインの誕生を期待したい。
(THE ANSWER編集部)