伊調馨が「劇的な勝利」 女子史上初の五輪4連覇に世界がリスペクト
リオデジャネイロ五輪の女子レスリングで48キロ級の登坂絵莉、58キロ級の伊調馨、69キロ級の土性沙羅の3人が金メダルを獲得した。特に伊調は、女子個人種目で史上初の五輪4連覇を達成。
女子レスリング58キロ級で4連覇、海外メディアはどう報じたのか
リオデジャネイロ五輪の女子レスリングで48キロ級の登坂絵莉、58キロ級の伊調馨、69キロ級の土性沙羅の3人が金メダルを獲得した。特に伊調は、女子個人種目で史上初の五輪4連覇を達成。男子でも、ポール・エルブストロム(ヨット男子フィン級)、アル・オーター(陸上男子円盤投げ)、カール・ルイス(陸上男子走り幅跳び)、マイケル・フェルプス(競泳男子200m個人メドレー)の4人しか達成していない偉業だ。
女子アスリートとして前人未到の記録を打ち立てた王者の強さを海外メディアはどう報じたのか。
米放送局「NBCスポーツ」電子版では「カオリ・イチョウは4つの金メダルを獲得した最初のレスラーになった」とのタイトルで、緊迫した展開となった決勝戦の模様を以下のように伝えている。
「ロシアのワレリア・コブロワゾロボワとの58キロ級の金メダルマッチで、イチョウは不慣れな状況――試合終盤で追いかける展開であった。1-2で刻々と時間が過ぎていたが、スコアを奪うためにロシア人選手を必死につかみにいった。レフリーは残り5秒未満の状況でイチョウに2点を与え、最終的に3-2の劇的な勝利となった」