「こんなに勝ち続けるなんてクレイジーなこと」

　さらに同選手が「鉄棒に向かった時に自分のスコアを知らなかったんだ。ベストを尽くして、あとはジャッジに委ねた。少しでもコウヘイをナーバスにさせることができたのなら、僕は幸せだ。みんなスコアが公正なものだとわかっている。コウヘイは以前、もっと高いスコアを記録したことがあるんだよ」と語ったことを受け、記事では「銀メダリストには究極的に不満はなかった」とレポートしている。

　同誌は銅メダリストのマックス・ウィットロック（英国）のコメントも紹介。「コウヘイは長年にわたり僕を刺激してくれる存在なんだ。こんなに勝ち続けるなんて、クレイジーなことだよ」と脱帽している様子を伝えている。

　各国のメディア、ライバルたちから「史上最高」として称えられている内村。その知名度は体操競技の枠を越え、各競技のスター選手とも比肩されている。王者を取り巻く報道はまさに賛辞の嵐と言えるものであり、“キング”の異名は世界的に知れ渡っているようだ。

【了】

ジ・アンサー編集部　text by The Answer