羽生結弦からの長文メール 振付師がソチ五輪を回想「彼との仕事は素晴らしかった」
羽生から届いた長文メールの中身「この五輪で優勝したいんだ」
そんな時にウィルソン氏は羽生から長文のメッセージを受け取ったのだという。
「彼からとても長いメールをもらった。その内容は、『あなたに言われたことは何でもするから、この曲をお願いだから使って。自分は若いからといって次の五輪まで優勝を待つつもりはない。この五輪で優勝したいんだ』というものだった。こんな力強いスケーターに出会ったことはなかった。だからロミオとジュリエットをやったんだ」
羽生にとって「ロミオとジュリエット」はどうしても演じたいプログラムだったようだ。そしてソチ五輪でのフリーで演じ、言葉通り金メダルを獲得した。ウィルソン氏は羽生と過ごした当時の日々を振り返っている。
「彼とともに働いた2年間は、彼はまだとても若くて、『ジャンプがすべて』というような典型的なシニアに上がったばかりのジュニア選手という部分があった。スタミナにもまだ不安があったから、プログラムを滑り切るのも大変だった。でも彼と仕事をするのは素晴らしいものだった」
その後もエキシビションでの振付に携わっているウィルソン氏。羽生との日々は思い出深い記憶として残っているようだ。
(THE ANSWER編集部)