「強い選手が多い」SF級に殴り込み 田中恒成、井岡一翔ら世界の強敵と「世代交代」へ
リング誌選定のSF級ランクにも注目
現王者だけではない。10月にエストラーダに11回TKO負けを喫したものの、ダウンの応酬で死闘を演じた元WBC王者カルロス・クアドラス(メキシコ、32歳)。元WBC王者シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ、33歳)もいる。権威ある米専門誌「ザ・リング」は、階級別の格付けランクを掲載しており、「チャンピオン」がエストラーダ、1位がシーサケット、2位がロマゴン、3位が井岡、4位がアンカハスだ。2月にロマゴンに王座奪取を許した5位のカリド・ヤファイ(英国)も忘れてはならない。
同級の実績がない田中はランク外だが、フライ級では1位だ(チャンピオンは空位)。「この階級は井岡選手も含めて強い選手がたくさんいる。そういう選手と戦っていくために入り口になる」と意気込み、井岡戦後の青写真についても「交渉事なのですぐにとはいかないけど、今後それは目標にはしています」と他団体王者との統一戦も視野に入れた。
これまでの減量苦も緩和される。スーパーフライ級で長くやりたいか、という問いに「それもあるし、体重の変動はなくしたい。なくなってきているので、減量も含めてこの階級が一番力が出せると思う」と返答した。普段の体重は60キロ。52.1キロの同級でどんな戦いを見せられるのか。「この試合に勝って自分が日本のボクシング界を引っ張っていきたいという気持ちもある」という思いを胸に、井岡に挑む。
(THE ANSWER編集部)