井上尚弥とのスパーで「有名に」 拳を交えた仮想カシメロが“3つの恩恵”を説明
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)は、4月にWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行うはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期に。2月に井上の練習相手を務めた“仮想カシメロ”はモンスターから手にした3つの糧を明かしている。フィリピン地元紙「マニラ・タイムズ」が報じている。
2月に来日、フィリピン選手が井上尚弥とのスパーに感謝「この経験は凄く大きい」
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)は、4月にWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行うはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期に。2月に井上の練習相手を務めた“仮想カシメロ”はモンスターから手にした3つの糧を明かしている。フィリピン地元紙「マニラ・タイムズ」が報じている。
井上は31日(日本時間11月1日)にWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦。聖地ラスベガスのリングに挑むモンスターに、フィリピン人選手から畏敬の視線が注がれている。記事では「フェザー級のプロスペクト、ピーター・アポリナルは、3階級制覇王者ナオヤ・イノウエとのスパーリングパートナーをした際、貴重な教訓を手にした」と説明している。
記事によると、25歳のアポリナルは2月に来日。バンタム級より2階級上のフェザー級ながら、カシメロ戦に向けて調整する井上と1か月間、拳を交えたという。セブ島で行われたジェトロ・パブスタン戦で判定勝ちを収めたアポリナルは、同紙の電話取材でこう語っている。
「イノウエのスパーリングパートナーを務めた経験は、僕にとって凄く大きな助けになりました。大きな自信を持つことができる。特にリング上で彼から多くを学びました。忍耐強くなることです。チャンスを待つ。チャンスがあったとしたら手放してはいけない」
万能型の井上から学んだものは忍耐だったという。さらに「イノウエのスパーリングパートナーとして、僕は有名になりました。それが大きかった」と説明。米専門誌「ザ・リング」の最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で2位に選出されたモンスターの“ブランド力”の恩恵にも預かっているという。
自信、忍耐強さ、知名度を手にしたアポリナル。「一番大きな夢は世界王者になること」と、井上と過ごした日々を糧に頂点を目指すつもりのようだ。
(THE ANSWER編集部)