井上尚弥、世界最強ランク2位浮上の快挙 リング誌最新版PFP発表、次戦後に1位浮上も
権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)を20日に更新。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が1つ順位を上げ、世界2位に入る快挙を達成した。
前回3位からカネロに次ぐ堂々2位、マロニー戦の内容次第で日本人初の1位も
権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)を20日に更新。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が1つ順位を上げ、世界2位に入る快挙を達成した。
前回まで3位だった井上は、2位だった世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が17日(日本時間18日)にIBF王者テオフィモ・ロペス(米国)に敗れて王座陥落したため、繰り上がった形となった。ロマチェンコは7位に転落した。
1位はカネロこと4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)で動かず。井上は31日(日本時間11月1日)にWBO世界バンタム級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦予定。同誌のランキングは上位選手の試合後に更新されることが多く、カネロがしばらく試合を予定していないため、井上はマロニー戦の内容次第では1位浮上で世界最強の座に就く可能性もある。
3位はWBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)。ロマチェンコを倒したロペスは10位圏外から6位に入り、10位だった6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)はトップ10から姿を消した。
PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。井上は昨年5月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝のIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦で259秒KOを演じた後、自己最高で日本人初の4位に浮上。同11月の5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との決勝後には3位に入っていた。
【リング誌最新版PFPトップ10】順位右の()内は前回順位
1位(1) サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
2位(3) 井上尚弥(日本)
3位(4) テレンス・クロフォード(米国)
4位(5) オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
5位(6) エロール・スペンスJr.(米国)
6位(10位圏外) テオフィモ・ロペス(米国)
7位(2) ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
8位(7) ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
9位(8) ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
10位(9) アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
(THE ANSWER編集部)