バックリーが披露した豪快KOに止まぬ反響

　米国の総合格闘技「UFC」で生まれた「KO・オブ・ザ・イヤー」級の衝撃KO。10日（日本時間11日）、UAEのアブダビで開催された「ファイトナイト」、ミドル級の一戦でホアキン・バックリー（米国）が相手に足を掴まれた状態から逆の足で廻し蹴り。相手を失神させる衝撃シーンが注目を集めていたが、UFCは別アングルからの映像を公開。さらに反響が拡大している。

　まさかの体勢から繰り出された、必殺の一撃だった。2ラウンド、8戦無敗のインパ・カサンガネイ（米国）と対峙したバックリー。自身の繰り出した左のミドルキックは相手に掴まれてしまう。さぁここからどうする――と思った次の瞬間、衝撃のシーンがやってきた。

　左足を掴まれた状態のまま、一瞬背中を見せるようにして体を鋭くひねりながら、右足で豪快な廻し蹴り。顔面にクリーンヒットさせると、もろに被弾したカサンガネイは瞬間的に意識を断たれたのか硬直したまま仰向けに倒れ込んだ。レフェリーはすぐに試合をストップした。

　UFC公式インスタグラムでは「年間最高KO？　または年代最高？　それとも史上最高？　ホアキン・バックリーの偉業を別アングルから」と題して、戦慄のKOシーンを真上から写した動画を公開。スロー映像もあり、バックリーのアクロバティックな動作がよくわかる。

　この動画に海外の格闘技ファンからは「その通り。UFC史上最高のKO」「こんなKO今まで見たことあるか？」「ニンジャの動き」「狂気の沙汰」「現実離れしている」「もう1度見てもエゲツない」などと反響が絶え間なく集まっている。

　UFC2戦目で初勝利となったバックリー自身は「（相手を）倒すために訓練してきたが、試合の中で打ち込めたのは初めてだった」と話している。記憶に刻まれるKO劇となりそうだ。